過去ログ - あぎり「やすなさんの異常な愛情」
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682:名無しNIPPER[sage]
2016/05/18(水) 14:48:13.99 ID:Q2QwinM00
乙。クライマックスか
683:74TK ◆7Yh0Xuci4Y[saga]
2016/05/28(土) 23:58:03.48 ID:yKqLeryn0
どうもお久しぶりですこんばんは、投下していきます。
684:74TK ◆7Yh0Xuci4Y[saga]
2016/05/29(日) 00:02:09.03 ID:qN8sgtAQ0
「ソーニャ……?」
「あぎり……あぎり、なのか……?」
「……そうです!私です、あぎりです!」
685:74TK ◆7Yh0Xuci4Y[saga]
2016/05/29(日) 00:03:06.79 ID:qN8sgtAQ0
「……久しぶりだな、あぎり」
「でも、どうして……」
さっきまで、彼女の自我など存在していなかったはずなのに。
686:74TK ◆7Yh0Xuci4Y[saga]
2016/05/29(日) 00:04:25.59 ID:qN8sgtAQ0
「私を構成する材料として、やすなが用意したのは私の擬似的な記憶と、お前の記憶、そしてやすな自身の記憶と意識だ」
「それは知っています。彼女から直接聞きましたから……」
「でも、これだと一つ足りないんだ。その最後の材料が、お前の意識だった」
687:74TK ◆7Yh0Xuci4Y[saga]
2016/05/29(日) 00:05:53.97 ID:qN8sgtAQ0
「……やすなは」
暫しの沈黙の後、彼女が重々しく口を開く。
その問いに、私は首を横に振ることしか出来なかった。
688:74TK ◆7Yh0Xuci4Y[saga]
2016/05/29(日) 00:08:13.41 ID:qN8sgtAQ0
「やすなが、私を呼んだんだな」
「そうですね……」
「……終わらせよう、全部」
689:74TK ◆7Yh0Xuci4Y[saga]
2016/05/29(日) 00:09:19.92 ID:qN8sgtAQ0
「……さぁ、やるぞ。最後の仕事だ、手伝ってくれ」
「もちろん」
画面上の彼女が手を動かすと様々なウインドウが、まるで泡沫のように浮いては消えてを繰り返す。
690:74TK ◆7Yh0Xuci4Y[saga]
2016/05/29(日) 00:09:54.15 ID:qN8sgtAQ0
言われたとおりに数字を打ち込んで、エンターキーを叩いた。
しかし、システムがどうやらそれを弾いたらしい。
入力失敗の文字が画面に表示される。
「……くそ、やはりダメか。まだやすなが権限を握っている」
691:74TK ◆7Yh0Xuci4Y[saga]
2016/05/29(日) 00:10:36.83 ID:qN8sgtAQ0
「くそ、他に何かないか……」
「ソーニャ、システムの本体はどこにあるか分かりますか?こうなったら、私が直接破壊しに……」
「……無理だ、サーバーはアーケロンの下……海中に設置されてるんだ、人間が行ける場所じゃない」
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