過去ログ - シェアハウス (オリジナル百合)
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34: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/02/05(金) 21:41:22.94 ID:CnMOex1r0
「祭ちゃんに会いたくて……私、泣くのは祭ちゃんの胸でって決めてたんだよ」

体を離して、そう言ってやった。
それから、彼女の胸に、拳を打ち付ける。

「うん」

はにかむ。

「私、妻鳥の泣く所好きだったから、電話に出ない時も凄く泣いてて可愛いなあって思ってた」

「え……わざと出なかったの?」

「そうだよ」

「ひどいよ……」

「そうだね。でも、これからもっと酷いことするから、ごめんね」

彼女はポケットを漁り、細長いナイフをを取り出した。

「え」

「脱いで」

一言。
笑っている。
銀に鈍く光る刃先が、こちらを向いていた。
私は腰を引いて、脚立を掴んで立ち上がった。
どうしてそんな風に体がすぐに動いたのかは分からないけど。
私は今度こそ、本当に身の危険を感じた。
玄関に向かう前に、腕を掴まれた。

「えっちしよ?」




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