31: ◆rYabpcH/DQV2[saga]
2016/02/09(火) 22:11:38.87 ID:bKUpF2zb0
初めて女の異変に気付いたのは、中学に上がってすぐの頃、一緒に下校していた時だった。
女「それでねー、その時女友がさー……あう!」ゴツン!
男「おいおい……ちゃんと周り見て歩かないと怪我するぞ」
32: ◆rYabpcH/DQV2[saga]
2016/02/09(火) 22:13:43.81 ID:bKUpF2zb0
幸い、その時は大した怪我ではなく、額に大きなタンコブが出来たぐらいだった。
しかしそれ以来、女は何かにぶつかったり、つまずいたりすることが多くなった。階段から落ちそうになるのも、決して珍しいことではなかった。
そして、中学2年になって、その頻度は格段に多くなったように感じた。極めつけはあのレンズキャップだ。女の目の前にあった上、物が全く見えないほどの暗さでもなかった。
33: ◆rYabpcH/DQV2[saga]
2016/02/09(火) 22:16:40.66 ID:bKUpF2zb0
〜〜〜〜〜
プルルルル………プルルルル……ガチャ
男「はい、男です」
34: ◆rYabpcH/DQV2[saga]
2016/02/09(火) 22:20:21.34 ID:bKUpF2zb0
女「星、今日もキレイだね……」
男「ああ……キレイだな……」
女「…………ごめんね」
35: ◆rYabpcH/DQV2[saga]
2016/02/09(火) 22:24:25.88 ID:bKUpF2zb0
女は目に何か異常があるーーそう考えながらも、心のどこかで、「勘違いじゃないか」と思っていた。
きっと俺の勘違いで、女がただドジなだけーーいつの間にか、そんな都合のいい思い込みが、俺の頭に居座ってしまっていた。
だから、俺は聞きたくなかった、知りたくなかった現実を突きつけられて、頭がクラクラして……目の奥がなんだかジンジンした。
36: ◆rYabpcH/DQV2[saga]
2016/02/09(火) 22:30:12.82 ID:bKUpF2zb0
男「……いつなんだ?引っ越すの……」
女「……一ヶ月以内には引っ越すと思う」
男「……そっか」
37: ◆rYabpcH/DQV2[saga]
2016/02/09(火) 22:31:14.58 ID:bKUpF2zb0
女は……
俺にとって、初めて出来た友達で……
綺麗な星を見せてくれて……
38: ◆rYabpcH/DQV2[saga]
2016/02/09(火) 22:35:14.87 ID:bKUpF2zb0
〜〜〜〜〜
女「……相変わらずのヘタレっぷりですなー」
男「うるせーな……あれでもかなり勇気振り絞ったんだぞ……それに、あれはな、心の声が勝手に出ちまったというかだな……」
39: ◆rYabpcH/DQV2[saga]
2016/02/09(火) 22:38:39.69 ID:bKUpF2zb0
今日はここまでです。更新遅くてすいません……。つぎの更新も三日〜五日後ぐらいにする予定ですが、また多少前後するかもです。
40:名無しNIPPER[sage]
2016/02/10(水) 02:40:37.67 ID:JMYGX2ywo
おつ!
41:名無しNIPPER[sage]
2016/02/10(水) 04:58:15.98 ID:M6PoMTOAO
乙
完結してくれるなら更新遅くても平気よ
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