26:名無しNIPPER[sage]
2016/02/03(水) 21:20:56.18 ID:Qw/B4fBHo
ほんとこのシリーズ嫌だけど見ちゃう
27:名無しNIPPER[saga]
2016/02/03(水) 21:24:18.77 ID:eROB17h/0
『こ、これは我那覇選手! パワープレーに出ましたぁー!!』
『ルールブックには「生きている人間に自分の死を報せる行為」とあります。
あー、審判団も案の定動揺していますねこれ。完全に困っていますよ』
28:名無しNIPPER[saga]
2016/02/03(水) 21:31:06.32 ID:eROB17h/0
「皆――今日は皆に、とっても大事な話があるんだ」
自分は今、どんな顔をしているんだろう?
きっと、暗くて、ちっとも楽しそうじゃない、ひどい顔をしているんだろうな。
29:名無しNIPPER[saga]
2016/02/03(水) 21:36:02.64 ID:eROB17h/0
「それにさ、あの――いーい?
自分のこと、かわいそうだなんて、思わないでね?
だって! 普通に死んでたら、皆とこうして、お別れを言うことだって、でき――」
30:名無しNIPPER[saga]
2016/02/03(水) 21:39:21.16 ID:eROB17h/0
ピンポーン!
「ひーびーきーちゃん!」
31:名無しNIPPER[saga]
2016/02/03(水) 21:41:59.60 ID:eROB17h/0
「――た、貴音っ!?」
目を輝かせた貴音が、春香の後ろにズーンって立ってた。
「さぁたぁあんだぎぃを響の家で作ると、春香よりお聞きしました。
32:名無しNIPPER[saga]
2016/02/03(水) 21:44:46.37 ID:eROB17h/0
「先生ー! 生地を混ぜ終わりましたー!」
「はーい。それじゃあ、ボウルに入れたままでいいから、冷蔵庫に入れといて」
「分っかりましたぁー!」
33:名無しNIPPER[saga]
2016/02/03(水) 21:49:13.00 ID:eROB17h/0
えっ? と言って、春香は小首を傾げた。
それまで油鍋の中を食い入るように見ていた貴音も、ふと顔を上げた。
「作るのは簡単なんだ、サーターアンダギーって。
でもね――美味しく作るのは、この先どれだけ時間があっても、難しいと思う。
34:名無しNIPPER[saga]
2016/02/03(水) 21:51:51.83 ID:eROB17h/0
えっ――?
「響ちゃん――」
ハッと思って顔に手をやると、涙で濡れていた。
35:名無しNIPPER[saga]
2016/02/03(水) 21:54:44.88 ID:eROB17h/0
『恐れていた事態が起きてしまいました、我那覇選手!』
『今まで良い調子でプレーを重ねていただけに、ここのミスは痛いですよ。
挽回する余地が十分にあるとも思えません』
36:名無しNIPPER[saga]
2016/02/03(水) 21:57:14.49 ID:eROB17h/0
「変わった格好してるねぇー、君。ガールスカウトか何かかい?」
いや、そうじゃないけど――。
タクシーの運転手さんには適当に相づちを打って、自分は必死に持ち物を漁った。
何か、何か場所が分かるもの――!
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