2: ◆5PbOyWSJj6[sage saga]
2016/02/08(月) 05:53:55.50 ID:GiZ55uvso
小さかった頃は、無敵だった。
3: ◆5PbOyWSJj6[sage saga]
2016/02/08(月) 05:55:56.86 ID:GiZ55uvso
空を飛ぶことにかけて、大人も含めて村の中では誰も私には勝てなかった。
4: ◆5PbOyWSJj6[sage saga]
2016/02/08(月) 05:57:01.43 ID:GiZ55uvso
そう、信じていた。
5: ◆5PbOyWSJj6[sage saga]
2016/02/08(月) 05:59:07.39 ID:GiZ55uvso
でも、世界はそんなに甘くなかった。
6: ◆5PbOyWSJj6[sage saga]
2016/02/08(月) 06:03:05.04 ID:GiZ55uvso
私が飛んでいた空は全体のほんのはしっこでしかなくて。
7: ◆5PbOyWSJj6[sage saga]
2016/02/08(月) 06:04:03.28 ID:GiZ55uvso
――それでも私は、空を飛ぶことが好きだった筈なのに。
8: ◆5PbOyWSJj6[sage saga]
2016/02/08(月) 06:05:10.47 ID:GiZ55uvso
蒼の彼方のフォーリズム
9: ◆5PbOyWSJj6[sage saga]
2016/02/08(月) 06:10:05.81 ID:GiZ55uvso
「ふー、8時10分か、これなら大丈夫そうかな」
時間を確認するために取り出したスマホをポケットにしまいながら、再び学院に向かって歩き出す。
10: ◆5PbOyWSJj6[sage saga]
2016/02/08(月) 06:13:54.95 ID:GiZ55uvso
頭上では何人もの生徒が空を飛んで私を追い越して行く。それぞれの履いている靴には特徴的な光る半透明の羽が生えていた。
昔の友人がこれなんてアニメ? なんて言ってたのを思い出した。
11: ◆5PbOyWSJj6[sage saga]
2016/02/08(月) 06:17:28.11 ID:GiZ55uvso
要するにちんたら学院への道を歩いているのが私以外にいないのはそういうことだった。
なんて考えてる間にも何十人もの生徒が頭上を通り過ぎていく。
12: ◆5PbOyWSJj6[sage saga]
2016/02/08(月) 06:21:17.91 ID:GiZ55uvso
葵「あと5分!」
結局遅刻5分前の所で私は校門に辿り着いた、のだが……
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