過去ログ - 魔王「八畳一間ワンルーム。風呂無し、共同トイレ。家賃は３万円」 -SS速報VIP

過去ログ - 魔王「八畳一間ワンルーム。風呂無し、共同トイレ。家賃は３万円」

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109:名無しNIPPER
2016/02/24(水) 03:38:40.28 ID:MkbJJZav0
勇者「んー……あー……その、なんだ」ﾌﾟｲｯ

　勇者は明後日の方を見つめた。

魔王（あんな大勢の手前で「俺の魔王」なんて言ったんだ）

以下略

110:名無しNIPPER
2016/02/24(水) 03:39:21.33 ID:MkbJJZav0
勇者「さっき温泉で仲良くなったおっちゃんに教えて貰ったんだけど」

魔王「……うん？」

勇者「さっきの温泉の近くに源泉があったよな」

以下略

111:名無しNIPPER
2016/02/24(水) 03:50:42.13 ID:MkbJJZav0
魔王「あははは！」

勇者「なんで大笑いしてんだよ！」

魔王「い、いや、すまぬ。この雰囲気で食べ物の話とは予想がつかなかってな」

以下略

112:名無しNIPPER
2016/02/24(水) 03:51:10.53 ID:MkbJJZav0
勇者「そうかぁ？　変な奴……で、魔王はなにを言いかけてたんだ？」

魔王「それは……その、だな」

　私は赤く染まり始めた空を見上げながら、頬をかく。

以下略

113:名無しNIPPER
2016/02/24(水) 03:52:36.23 ID:MkbJJZav0
　私は笑顔を作り、売店を指差して話を逸らした。

魔王「おっ、あそこに卵と野菜を売ってある。温泉蒸し用だな。買いに行こう、勇者」

勇者「なんだか釈然としねーなぁ……」

以下略

114:名無しNIPPER
2016/02/24(水) 03:57:07.20 ID:MkbJJZav0
　ここで勇者に聞かなくても、チャンスはいくらでもあるのだ。
　なんたって私たちは、八畳一間のワンルームで二人暮らしをしているのだから。
　いつだって聞ける。
　そしてその時には、きっと、私は勇者にこの気持ちをぶつけるのだろう。
　こんな言葉で。

以下略

115:名無しNIPPER
2016/02/24(水) 03:57:50.27 ID:MkbJJZav0
『魔王様と、勇者様……？』

116:名無しNIPPER
2016/02/24(水) 04:08:54.34 ID:MkbJJZav0
　忘れるはずがない。聞き間違えるはずがない。
　思考を中断させたその言葉は、私たちの元の世界の言語。

魔王「え……っ」

以下略

117:名無しNIPPER
2016/02/24(水) 04:10:01.71 ID:MkbJJZav0
今日はここまでです。
先週は仕事が忙しくて更新できなくて申し訳ございません。
また、ちょくちょくと書いていきますので見ていただければ幸いです。

118:名無しNIPPER
2016/02/24(水) 04:14:12.33 ID:MkbJJZav0
>>95
勇者は21歳ぐらいのイメージです。魔王はそれよりもちょこっと年上って感じですねー

119:名無しNIPPER
2016/02/24(水) 08:37:49.81 ID:CwFvzApUO
乙

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