過去ログ - 魔王「八畳一間ワンルーム。風呂無し、共同トイレ。家賃は３万円」 -SS速報VIP

過去ログ - 魔王「八畳一間ワンルーム。風呂無し、共同トイレ。家賃は３万円」

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294:名無しNIPPER
2016/04/07(木) 23:21:43.64 ID:HwJ571H00
魔王「……ああ、任せてくれ」ﾆｯ

賢者「ありがと」

　賢者は優しく笑む。

295:名無しNIPPER
2016/04/07(木) 23:22:40.55 ID:HwJ571H00
　私は歪みへ進んでいく。
　と、男の声が耳に届いた。

男「魔王さん。勇者くんのことはしばらく任せてくださいっ。馬鹿をしないように責任もって見張っておきます！」

以下略

296:名無しNIPPER
2016/04/07(木) 23:23:06.72 ID:HwJ571H00
女「魔王ちゃあああん！　あたし、忘れへん！　絶対、ぜーったいに忘れへん！　いつまでも覚えとるから！」

魔王「ああ……私も忘れない。絶対に」

女「魔王ちゃんはあたしの親友や！　ほんま、一緒に過ごせておもろかった！　いってらっしゃああああい！」

以下略

297:名無しNIPPER
2016/04/07(木) 23:23:48.53 ID:HwJ571H00
勇者「あっちで待ってろ、魔王！」

　勇者の大声が、聞こえてきた。

勇者「１年だ。１年で必ず戻る！　今度、お前を泣かせるときは、嬉し泣きだっ！」

以下略

298:名無しNIPPER
2016/04/07(木) 23:24:33.37 ID:HwJ571H00
魔王「いつまでも、いつまででも、私はお主を待っている――……」

　歪みへ踏みこむ。
　私の、意識は、なくなった。

299:名無しNIPPER
2016/04/07(木) 23:24:59.92 ID:HwJ571H00
　――――――――――――――――――――――――

　―――――――――――――――――

　――――――――――

以下略

300:名無しNIPPER
2016/04/07(木) 23:26:03.66 ID:HwJ571H00
　私を呼ぶ声に起こされ、目を覚ました。
　差しこむ光は年代物のシャンデリアによるもの。

魔王「ここは……魔王城か」

以下略

301:名無しNIPPER
2016/04/07(木) 23:26:42.38 ID:HwJ571H00
魔王『あー、あー……うん。久しぶりだな。巨人族の英雄よ』

巨人『ああぁ、やっと目を覚ましたぁ。行方不明になったはずのぉ、魔王様がぁ、エントランスで倒れていてぇ』

魔王『お主が見つけてくれたのか』

以下略

302:名無しNIPPER
2016/04/07(木) 23:27:14.37 ID:HwJ571H00
魔王『むっ、してはおかしいか？』

巨人『い、いえぇ。初めてでしたのでぇ』

魔王『そう、か。以前の私はそんな気配りさえできなかったのだな……』ｶﾞｯｸﾘ

以下略

303:名無しNIPPER
2016/04/07(木) 23:27:55.06 ID:HwJ571H00
巨人『あぁぁ、落ちこまんでくださいぃぃ』ｱｾｱｾ

魔王『すまぬな……して、お主に聞きたいことがある』

巨人『はいぃ、なんなりとぉぉ』

以下略

304:名無しNIPPER
2016/04/07(木) 23:28:56.63 ID:HwJ571H00
魔王『そうか！　それは好都合だ！』

巨人『はいぃぃ、勇者のおらぬ今ぁ、怖いものはなにもありませぬぅぅ。この機に乗じてぇ、戦争を終わらせましょうぉぉ』

魔王『……ああ』ﾆｯ

以下略

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