過去ログ - 魔王「八畳一間ワンルーム。風呂無し、共同トイレ。家賃は３万円」 -SS速報VIP

過去ログ - 魔王「八畳一間ワンルーム。風呂無し、共同トイレ。家賃は３万円」

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384:名無しNIPPER
2016/04/18(月) 01:12:10.82 ID:zTl0UQHo0
勇者『よしよし。いい子だからなあー』

王女『うん……？　うん、ぅん……』ﾈﾑﾈﾑ

勇者『ねんねんころーりよ、おこーろーりーよ』

以下略

385:名無しNIPPER
2016/04/18(月) 01:12:44.04 ID:zTl0UQHo0
王子『……お母さん』

魔王『むっ、どうした？』

王子『さっき、お父さんが言ってた通りさ――』

以下略

386:名無しNIPPER
2016/04/18(月) 01:14:02.56 ID:zTl0UQHo0
魔王『……そうだなあ。私は、苦にはならなかったよ』

王子『なんで？』

魔王『お父さんに恋をしたからだ』

以下略

387:名無しNIPPER
2016/04/18(月) 01:14:35.73 ID:zTl0UQHo0
王子『……そうなの？』

魔王『そうさ』ﾆｺｯ

魔王『さあ、王子。もう夜も遅い。明日も学校があるだろう？　はやく眠らなくてはいけないよ』

以下略

388:名無しNIPPER
2016/04/18(月) 01:15:05.09 ID:zTl0UQHo0
　……いや、ちょっと違うかな。
　僕たちにとって大切で、かけがえのない、忘れられない思い出なのだ。
　それを一言で表すのなら……ちょっと恥ずかしいけれど“恋のお話”というのがぴったりなのかもしれない。

389:名無しNIPPER
2016/04/18(月) 01:15:52.85 ID:zTl0UQHo0
　――数年後。魔界、城下町の学校。
　中等部の授業が行われる校舎のひとクラスで、生徒たちが自分の夢を発表していた。

男生徒『俺は、勇者様のような強い戦士になることです！』

以下略

390:名無しNIPPER
2016/04/18(月) 01:16:35.75 ID:zTl0UQHo0
　先生に名前を呼ばれ、僕は席を立つ。おのずと、全員の目が僕に集中した。

王子『僕の夢は――』

　ｻﾞﾜｻﾞﾜ、ｻﾞﾜｻﾞﾜ

以下略

391:名無しNIPPER
2016/04/18(月) 01:17:05.37 ID:zTl0UQHo0
先生『静かにしなさい！』

　一喝され、全員が静まりかえる。

先生『ごめんなさい、王子くん。続きをお願いしてもいい？』

以下略

392:名無しNIPPER
2016/04/18(月) 01:17:36.41 ID:zTl0UQHo0
王子『僕の夢は、母さんよりも立派な魔王になることです』

393:名無しNIPPER
2016/04/18(月) 01:18:13.12 ID:zTl0UQHo0
　ﾋｭｰﾋｭｰ!
　ｻｽｶﾞｵｳｼﾞｻﾏｰ!
　ｲｯｼｮｳﾂｲﾃｲｷﾏｽｰ!

先生『静かにしなさい！　静かにしなさい！　まったく、もう……』

以下略

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