過去ログ - 綾乃「恩人が分かんない稚内なのよ」
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15: ◆okE7RBemauzk[sage saga]
2016/02/09(火) 22:06:33.69 ID:ZF+BJpS80
「杉浦先輩…恥ずかしいと思いますけど、ごめんなさい」
しかし、結果は違った。赤座あかりは軽々と杉浦綾乃をお姫様抱っこして歩き始めた。あまりのことにあかり以外にその場にいた全員が凍り付く
(ええええ!!)
心の中で全力で叫ぶ綾乃。年下の女の子に一人で軽々持ち上げられているという現実に真実味がなくただただ驚くだけだった。さすがに綾乃が軽いとしても相当
な重量を持ち上げていることになる
(あかりちゃん…すごい力だね)
櫻子は感嘆としてその事実を迎えていた
(赤座さん、杉浦先輩を軽々と…)
向日葵は綾乃と同様にあかりに対して驚いた
(お姫様抱っこしてもうたわ…これは思わぬ眼福やね)
千歳は別の意味で興奮していた…
「…あの、赤座さん」
我に返った綾乃はこのままではまた、保健室のベットに寝かされてしまうことに気が付き、すかさず声を出して目を開けた
「あっ!気が付きました?杉浦先輩。これ、何本に見えます?」
綾乃の目に映ったのは、綾乃の体を気遣う後輩の眼差しだった。…そして、指をかざしている
「…5本」
重大に思われているという事実をひしひしと感じながら指の本数を数えた
「よかった…気が付いて」
胸を撫で下ろすように一息ついたあかりは、そのまま保健室を目指そうとしているので綾乃が静止した
「…降ろしてもらえるかしら」
少し照れながらも降ろしてくれるように頼んでみた
「でも、一応のために保健室に行った方が…」
それでもなお、あかりは進もうとしたので綾乃は柱の方を見た。その視線を感じて櫻子たちは躍り出た
「あかりちゃん。ごめん」
両手を顔の前で合わせながらまず、櫻子が出た
「あれ!?櫻子ちゃん?」
あかりは驚いた
「これにはいろいろありまして…」
小さな声で喋りながら次に、向日葵が出た
「向日葵ちゃんも!?」
あかりは驚いた
「ちょっと、吉川さんに説明してくるわー!!」
叫びながら最後に、千歳が駆け出た
「池田先輩までぇぇ!?」
あかりは驚いた
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