過去ログ - 綾乃「恩人が分かんない稚内なのよ」
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16: ◆okE7RBemauzk[sage saga]
2016/02/09(火) 22:08:01.16 ID:ZF+BJpS80
とりあえず、降ろしてもらってから綾乃はあかりに今回のことについて説明した

「もしかして、この前も私を助けてくれたのって…」

少し目を伏せながら人差し指を合わせながら訊く。少し照れている

「えーと、あかりです」

あかりも恥ずかしそうに、後ろで手を組んでいた

「やっぱり…」

本当は頭を抱えたくなっていた

「言おうかと思ったんですけど、いろいろ恥ずかしくって」

その言葉で気が付いた、恥ずかしがっていたのは自分だけではなかったと

「あなたは人を救ったのよ、もっと自信をもちなさい」

もう、綾乃は生徒会としての自分を取り戻していた

「でも、鍛えてたのばれるのが、一番恥ずかしかったんです」

制服の袖の下から少したくましい腕が見えていた。あかりはその腕で誰かを守れる日を、助けられる日を待っていた。そのために家族に隠れて友達に知られないように日々筋トレとウェイトを欠かさなかった。綾乃が倒れていたあの日。このために私は生まれてきたのだと信じたほどだった

「ありがとう。下手すると私、死んでたみたいよ」

やっと言えた。心の中で溜まっていたもやもやを一つ解消できた。そして、彼女への、あかりへの信頼感も生まれていた。ある暑い夏。綾乃には親友が一人増えた


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