過去ログ - 凛「嵐のなかの」花陽「恋だから」
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22:名無しNIPPER[sage]
2016/02/10(水) 00:26:09.33 ID:p5TmW1Sso
「何言ってるの!かよちんはすっごくすっごくかわいいんだから、遠慮しちゃだめだよ!」
「そ、そう、かなあ……」
23:名無しNIPPER[sage]
2016/02/10(水) 00:26:46.42 ID:p5TmW1Sso
「お返しなんていらないよ、そもそも凛がかよちんにお返ししてるんだから!」
「そのまま受け取ってもらえれば、それでいいんだよ!」
24:名無しNIPPER[sage]
2016/02/10(水) 00:27:16.96 ID:p5TmW1Sso
―――
それからひと月ほど経ったある日のこと。
25:名無しNIPPER[sage]
2016/02/10(水) 00:27:54.35 ID:p5TmW1Sso
「……うん。今まででいちばん長い遠征。行く途中だって安全じゃないし、無事に目的地にたどり着けたとしても―――」
26:名無しNIPPER[sage]
2016/02/10(水) 00:28:24.98 ID:p5TmW1Sso
花陽の前では決して見せなかった、傭兵としての一面を、もはや隠し切れないほど余裕を失った凛。
凛に突き付けられた残酷な現実と、見たくはなかった彼女の表情とを見てしまい動揺している花陽。
じわじわと、二人の間に溝ができていく―――。
27:名無しNIPPER[sage]
2016/02/10(水) 00:29:10.44 ID:p5TmW1Sso
「―――なんでもないことなんだ。だけどね……なんだか、一瞬、凛ちゃんが遠くに行っちゃうような気がして」
28:名無しNIPPER[sage]
2016/02/10(水) 00:29:37.30 ID:p5TmW1Sso
―――そうだ。別に、気負うことなんかないじゃないか。
いつも通りでいいんだ。
29:名無しNIPPER[sage]
2016/02/10(水) 00:30:05.70 ID:p5TmW1Sso
「―――ねえ、凛ちゃん。絶対、何があっても。必ず―――ここに帰ってきてね」
「信じてる」
30:名無しNIPPER[sage]
2016/02/10(水) 00:30:49.36 ID:p5TmW1Sso
―――
翌朝。運命の日。
31:名無しNIPPER[sage]
2016/02/10(水) 00:31:20.58 ID:p5TmW1Sso
「…………」
縋るように、精いっぱい甘えるように、凛ちゃんの耳元で囁いたけれど。
32:名無しNIPPER[sage]
2016/02/10(水) 00:31:53.63 ID:p5TmW1Sso
「―――わかったよ、凛ちゃん」
じゃあせめて。せめて―――これを受け取って。
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