過去ログ - ジャムおじさんの息子
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40:名無しNIPPER[saga sage]
2016/02/10(水) 06:20:48.91 ID:/p0Ll9udO
そう言って、ロールパンナちゃんは掛け声と共に、街をぼろぼろに壊していった。
瓦礫が飛び交う中、逃げ惑う人はみんな怯えた顔をして、助けを待っている。
彼らは僕らほど強くないから、だから僕らが守ってあげなきゃいけないんだ。


「いいよ……ロールパンナちゃん。君と勝負するよ」

「やっとその気になったか」

「けど、一つ約束して欲しいんだ」

「約束だと?」


僕は力強くロールパンナちゃんに言った。


「もし、僕が勝ったら、君はパン工場で暮らして欲しい」

「なんだと?」

「僕はもう、パン工場から出ていくから」


理解出来ないといった顔のロールパンナちゃんの手をとって、僕は空へと舞い上がった。
ロールパンナちゃんは僕の手から逃げると、僕から距離をとって不気味に笑う。


「お前はやっぱり訳が分からない。
けど、お前が勝てたら約束は守る。
ただし、私が勝ったらお前はどうする?」

「それは……ロールパンナちゃんに決めてもらうよ」

「そうか。その言葉覚えておけ」


次の瞬間、ロールパンナちゃんは真っ黒なリボンを、ムチのように振って僕に降り下ろした。
僕はそれをよけて、ロールパンナちゃんへパンチを繰り出す。
しかし、ロールパンナちゃんはピンと張ったリボンで受け止めて、僕を弾き飛ばした。
なんとか空中で踏みとどまった僕は、ロールパンナちゃんのリボンをつかみ、力一杯振り回した。
それに合わせて、ロールパンナちゃんの体も回転した。
このままなら僕はきっと、ロールパンナちゃんを地面に叩きつけていただろう。


「ロールパンナおねえちゃん!」


僕ははっと声のした方を振り向いた。
すると、メロンパンナちゃんが目に涙を浮かべて、僕たちの方を見ていた。

やっぱり、僕は。


「ごめん、ロールパンナちゃん」


僕はリボンを振り回す手を止めた。
ロールパンナちゃんは体勢を立て直して、僕を睨み付ける。


「どうした、今さらおじけついたのか!」

「うん」


どうすることも出来ずに、僕は笑った。


「やっぱり、君は敵じゃないみたい。
君とは戦えないよ」


ロールパンナちゃんは表情を歪め、僕を憎悪のこもった目で睨み付けた。


「そんな綺麗事、通用すると思うのか!」

「やめて!」


僕は殴られる、そう思った瞬間、僕を庇ってメロンパンナちゃんが飛び出した。
ロールパンナちゃんは勢い余って、メロンパンナちゃんを殴ってしまう。
メロンパンナちゃんは苦しそうに目をつぶって、僕たちの足元まで落ちていった。


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