過去ログ - 恭介「よしお前ら、エロゲを買いに行こう」
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8:名無しNIPPER[saga]
2016/02/10(水) 20:48:44.28 ID:gQ0K51+kO

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しばらくして4人が長方形の箱を持って再び集った。
謙吾と理樹は顔が真っ赤に燃えていた。

「さて、互いに成果を発表しようじゃないか。まずは言い出しっぺの俺から」

そう言って恭介が取り出したのは夏を思わせるパッケージのゲームだった。

「もう箱の絵からして名作臭がしないか?説明によると人形劇で生計を立てている旅人がぶっ倒れた先に金髪美少女が現れたってシチュエーションだ。考えただけでも心が躍るな!そんでこの主人公の声優も緑川って奴らしい。初めて聞く名前だがこいつは期待出来そうだぜ!」

恭介の説明が終わったと見るや次は謙吾が自分が持ってきた物の解説を行った。恥ずかしいことはできるだけ早くに終わらせたいのだ。

「さあロマンティック大統領の腕前を拝見させてもらうぜっ!」

「お、俺が持ってきたのはこれだ…」

謙吾が持ってきたのは春を思わせるパッケージのゲームだった。

「説明によると始業式が始まったばかりの高校が舞台だ。主人公は桜舞い散る高校に続く坂道で不思議な少女と出会い、恋に落ちていく…しかもこのゲームの魅力は、とあるルートではなんと結婚後まで話が続くということだ」

「へえ、付き合って終わりとかじゃないんだね」

理樹が思わず興味ありげに呟く。
しかし恭介は逆に眉をひそめていた。

「謙吾…確かにそのストーリーは関心を引くんだけどな…」

「な、なんだ…?」

謙吾は自分が何かミスを犯したんじゃないかと焦った。
そしてその予想は当たっていた。

「パッケージを見てみろ。どこかにR-18って書いてあるか?」

「ハッ!?」

そう言われて初めて気がついたのだった。自分が持ってきたのはそもそもエロゲじゃなかったんだと。

「なんでエロゲじゃないのに持ってきたんだ謙吾っちよぉー」

普段バカにしている…というか本物のバカの真人にまで言われた謙吾は苦しい言い訳をするしかなかった。

「じ、人生……かな?」

「何言ってんだこいつ」


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