1: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/02/11(木) 22:41:03.23 ID:NrzQ3EsZ0
モバマスssです。
書き溜めあり。
地の文あり。
SSWiki : ss.vip2ch.com
2: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/02/11(木) 22:45:31.45 ID:NrzQ3EsZ0
ーーいつからでしょうか。
プロデューサーさんの事を好きになったのは。
3: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/02/11(木) 22:46:48.45 ID:NrzQ3EsZ0
きっと、この瞬間……!
というのは無かったと思います。
4: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/02/11(木) 22:48:16.70 ID:NrzQ3EsZ0
レッスンを終えた私は周子さんや加蓮ちゃんを、ひらひらと手を振りながら見送り、事務所へ向かいます。
ドアを少しだけ開き、隙間から顔を覗かせるとそこに居たのはプロデューサーさん一人。
5: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/02/11(木) 22:49:35.77 ID:NrzQ3EsZ0
急須に茶葉を入れ、お湯を注いで1分待ちます。
その間に、棚から湯のみを二つ取りだし 隣同士並べます。
6: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/02/11(木) 22:51:53.74 ID:NrzQ3EsZ0
私も下がりつつソファーに腰掛け、うーんと唸っている彼の後頭部をしばらく見つめています。
ーーー肇。
7: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/02/11(木) 22:53:29.21 ID:NrzQ3EsZ0
手袋とマフラーとコートを用意して。
事務所のドアを開けると日がもう落ちかけていて、もうすぐ1日が終わるということを予感させます。
8: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/02/11(木) 22:54:45.82 ID:NrzQ3EsZ0
外に出てみれば、すっかり夜の帳が降りていて、町にいる人々が家路に着くためにせかせかと動いていました。
なんだかこの波にのまれるは嫌だなぁと考えていますと、プロデューサーさんが私の手を取り、来た道とは別の道に進んでいきます。
9: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/02/11(木) 22:55:59.36 ID:NrzQ3EsZ0
ふと、プロデューサーさんが立ち止まり、ジッと公園の方を見つめています。
人が居なくなるまでここで、やり過ごそうということでしょうか。
公園に入り、二人でベンチに腰掛けます。
10: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/02/11(木) 22:58:22.10 ID:NrzQ3EsZ0
既に始まっていた『アイドル 藤原肇』の物語。
大切な大切なプロデューサーさんには、もっと知って欲しい。
故郷の空の色を、実家にある大きな焼窯を。
11: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/02/11(木) 22:59:11.91 ID:NrzQ3EsZ0
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12: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/02/11(木) 22:59:56.04 ID:NrzQ3EsZ0
この瞬間なんだと思います。
側に居てもらうよりも側に居たいと感じ。いまこの時から、私の中の気持ちを別のものに変える。
私はもう、目の前の餌には釣られません。
13: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/02/11(木) 23:00:33.11 ID:NrzQ3EsZ0
「一緒に帰りましょうか」
14: ◆ULuwYLs/ds[saga]
2016/02/11(木) 23:02:44.96 ID:NrzQ3EsZ0
短いですが終わります。
チャットモンチーの終わりなきBGMという曲を下地に書きました。
15:名無しNIPPER[sage]
2016/02/11(木) 23:12:18.13 ID:c8XOUMP00
他にも書いてるよね?
16: ◆ULuwYLs/ds[sage]
2016/02/11(木) 23:16:38.57 ID:NrzQ3EsZ0
>>15肇ちゃんの作品に関しての過去作はだいたいこんな感じです。
もしよろしければ。
藤原肇「ゆめと憧れ」
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