過去ログ - 水本ゆかり「瞬くたびに変わるように」
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11:名無しNIPPER[saga]
2016/02/12(金) 14:41:56.99 ID:e0xKlt1b0

「ぼくにはあんまりわからなかったけど」

「そうですよね……私ったら」

以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2016/02/12(金) 14:42:30.09 ID:e0xKlt1b0

「あっ、あの! どこに向かってるんですか!?」

「大丈夫、もう着くから! ほら!」

以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2016/02/12(金) 14:43:12.06 ID:e0xKlt1b0

「いいところでしょ?」

「はい、絵本の中みたい……」

以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2016/02/12(金) 14:44:14.15 ID:e0xKlt1b0

 ひとしきり桜の絨毯の上で笑ったら、男の子がぽつりぽつり話し始めました。

「ぼくにはお姉さんの悩みはわからないけどさぁ」

以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2016/02/12(金) 14:44:46.34 ID:e0xKlt1b0

 手の中には、やっぱり水は残っていません。
 それでもきらきらのビー玉は残っていて、私は思わず男の子の方を見ました。

「ね、きれいでしょ」
以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2016/02/12(金) 14:45:36.87 ID:e0xKlt1b0

 そう言われて、今までのお仕事や、プロデューサーさんとのおしゃべり、ステージから見える景色が全部、ビー玉の中に見えた気がしました。

 そっか。そうなんだ。

以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2016/02/12(金) 14:46:27.16 ID:e0xKlt1b0

「どう? 少しは楽になったかな」

「はい、あなたのおかげで、いい感じです……!」

以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2016/02/12(金) 14:47:32.57 ID:e0xKlt1b0
――――――――――


「……かりさん、ゆかりさん、起きて!」

以下略



19:名無しNIPPER[saga]
2016/02/12(金) 14:48:32.06 ID:e0xKlt1b0

 予定より一時間は越えていて、手帳も確認していたのに、眠りこんでしまうなんて! 

 じんわり世界が滲んでいきます。

以下略



20:名無しNIPPER[saga]
2016/02/12(金) 14:49:10.07 ID:e0xKlt1b0

「落ちついて?」

 プロデューサーさんの手が、ゆっくり、何度も髪をとく。

以下略



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