過去ログ - 水本ゆかり「瞬くたびに変わるように」
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名無しNIPPER
[saga]
2016/02/12(金) 14:44:14.15 ID:e0xKlt1b0
ひとしきり桜の絨毯の上で笑ったら、男の子がぽつりぽつり話し始めました。
「ぼくにはお姉さんの悩みはわからないけどさぁ」
以下略
15
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/02/12(金) 14:44:46.34 ID:e0xKlt1b0
手の中には、やっぱり水は残っていません。
それでもきらきらのビー玉は残っていて、私は思わず男の子の方を見ました。
「ね、きれいでしょ」
以下略
16
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/02/12(金) 14:45:36.87 ID:e0xKlt1b0
そう言われて、今までのお仕事や、プロデューサーさんとのおしゃべり、ステージから見える景色が全部、ビー玉の中に見えた気がしました。
そっか。そうなんだ。
以下略
17
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/02/12(金) 14:46:27.16 ID:e0xKlt1b0
「どう? 少しは楽になったかな」
「はい、あなたのおかげで、いい感じです……!」
以下略
18
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/02/12(金) 14:47:32.57 ID:e0xKlt1b0
――――――――――
「……かりさん、ゆかりさん、起きて!」
以下略
19
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/02/12(金) 14:48:32.06 ID:e0xKlt1b0
予定より一時間は越えていて、手帳も確認していたのに、眠りこんでしまうなんて!
じんわり世界が滲んでいきます。
以下略
20
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/02/12(金) 14:49:10.07 ID:e0xKlt1b0
「落ちついて?」
プロデューサーさんの手が、ゆっくり、何度も髪をとく。
以下略
21
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/02/12(金) 14:49:47.64 ID:e0xKlt1b0
「どうして公園にいたんだ?」
「メロディで、悩んでしまって……だから、気分転換にと思って」
以下略
22
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/02/12(金) 14:50:50.50 ID:e0xKlt1b0
私は彼の手を握って、ベンチから立ち上がりました。
プロデューサーさんも一緒になって立ち上がったら、その瞬間桜の花びらが一斉に舞い上がりました。
以下略
23
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/02/12(金) 14:51:28.56 ID:e0xKlt1b0
「プロデューサーさん、どうでしたか?」
「すごい、すごいな!」
以下略
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