過去ログ - 提督「ウチは平和・・・なのだろうか?」艦娘「・・・・・」 その3(最終)
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12: ◆uyMG3dCVpM[sage saga]
2016/02/14(日) 05:27:09.39 ID:MlAAUWKt0
提督は執務室で考える。

今までのことを。これからのことを。

母の・・・南方棲鬼の提案を受け入れる。

今、考えているのは別の事だ。

提督「好きか・・・」

どこかで思っていた。彼女達が自分に向ける視線や仕草。

それは思いを寄せる異性にするような事だと。

だけど、それは違うと言い聞かせて、知らない振りをして自分を騙し続けた。

小説や創作物で恋愛と言う概念そのものは知っている。

だけど、その感情が自分に向けられるとしたら・・・

恋愛という感情がワカラナイ。

考えようとしたことがないから。

自分が望むのは平和。

もう自分のような境遇の人を増やさない。

ただそれだけ。それだけの為だけに生きてきたように思える。

その望み以外は考えてこなかった。

自分には無縁のものであると決めていたから。

自分では彼女達を幸せには出来ない。

自分ではその未来へは行けない。

提督「俺にはそんな資格、ないんだよ・・・無理なんだ」

誰に言うわけでもなく、小さく呟いて緊急用の回線で元帥に連絡を入れた。

海野に盗聴器を取り除かれていたので、その言葉は誰も聞けなかった。

提督が艦娘からの恋愛感情を自覚する。ただそれだけの事だが、

それは鎮守府内の空気を一変させるには十分な理由だった。

翌日には全艦娘に伝わり、鎮守府の空気は提督の見えない所で過去最悪となっており、

何時姉妹や友人に出し抜かれるか分からないという疑心暗鬼から、鎮守府内は争いが何時勃発してもおかしくない状況になっていた。


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