過去ログ - 提督「ウチは平和・・・なのだろうか?」艦娘「・・・・・」 その3(最終)
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37: ◆uyMG3dCVpM[sage saga]
2016/04/04(月) 02:17:58.94 ID:DkTo1ksx0
旧元帥は、ようやく大和を建造し、艦隊へ配備した自分をコケにされているように感じた。

自分には大和以外の戦艦でも、元帥殿と同等の戦果を挙げてみせますよと言われたように思えた。

これが決定打となった。

そんな事を提督父は思っても居なかったが、一度そう思い込んでしまったらもう止まらない。

どんどん下からありえない速さで力を付けて来る若者。その存在に恐怖した。

負の感情は膨れ上がり、ついに理性の器を破壊した。

それらしい理由をつけて、緊急出撃させ、当時出現したばかりで詳細が不明な姫級の強襲へ当たらせた。

彼の派閥に用意周到に準備され、知らない間に加担させられた者も居た。

当時は佐世保で提督をしていて、提督父の支援に回る予定だった総理もその一人だ。

旧元帥の派閥の息が掛かった整備兵が、提督父と合流する為に航行中の護衛艦を故意に行動不能にした。

その為、合流が出来なくなった。

その結果、提督父は本来の艦隊戦力よりも劣る状態で戦闘に入り、全滅したという。

提督父の乗る護衛艦も細工が施されており、行動が思うように出来なかった事も大きな要因になった。

仮にそこで生き残っても、護衛艦に爆薬が仕掛けられており、どの道敵の襲撃に見せかけて殺す予定だったらしい。

全ての嫌疑は佐世保の提督であった総理に向けられた。

これも旧元帥のシナリオ通りであった。

総理「人類の危機に対して・・・あの事件の真相はコレだ。呆れてモノも言えんだろ?」

友人を失い、その汚名を着せられて一時的に服役したものの、一貫して無罪を主張した。

提督「その・・・・当時の元帥は・・・今も?」

総理「死んだよ。あっけなく。ある日突然、彼のスキャンダルが流出した。かなりのスピードで。癒着や汚職、挙げればキリが無い」

元帥「まるで『誰か』が復讐をしているのかって勢いで追い詰められていった」

総理「それでマスコミから逃げる途中で車は衝突事故を起こした。即死だったよ。因果応報というか・・・最後は哀れなものだった」

提督父の事件の真相は軍上層部、内閣を震撼させた。

事件は口外を禁止され、軍部の汚点として永久封印された。

総理は無罪となり、国民は事件の詳細を細かく知らないものの、友人を殺したという罪を着せられたが、

事件の真犯人の悪行が明るみに出た事で無実を証明した奇跡の人として人気を集めた。

ドラマのような逆転劇が、支持を集めるのに買い今の地位まで上り詰めた。


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