過去ログ - 提督「ウチは平和・・・なのだろうか?」艦娘「・・・・・」 その3(最終)
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◆uyMG3dCVpM
[sage saga]
2016/04/04(月) 02:18:35.86 ID:DkTo1ksx0
提督「初めて・・・知りました」
総理「その割には落ち着いているね」
提督「十分驚いています」
元帥「それから色々変わった。派閥を作らない環境に、それと鎮守府には人間の提督は一人と、スタッフは妖精と決められた」
提督「妖精は十分に整備もやってくれますが、何故当時は人を使っていたのですか?」
元帥「まだ妖精と出会ってすぐの時代だったから、整備を任せるのに不安があったと聞いている。どこまでやれるかの線引きが出来ていなかった」
総理「提督、人間ってのは醜い。出る杭は打たれる。突出した者は周囲が許さない。それでも君は先頭に立ち皆を説得するかい?」
提督「・・・はい。心変わりはありません」
総理「その結果、他の提督からの悪意を一身に受けても?」
提督「この戦争を終わらせる。それが出来るのであれば悔いはありません」
総理「それは・・・何の為に?」
提督「何の・・・? ですか?」
戦争を終わらせることに理由がいるのだろうか。
例えば、海辺は危険とされ、海に通じる川の近くですら立ち入るのを規制する今の社会。
それは正しいのだろうか?
海沿いに防衛用の砲台が幾つも並ぶ、禍々しい海岸が正常な世界なんだろうか?
もしも、国を警護する鎮守府が陥落し、海辺から艦砲射撃を受ければ?
国民にどれだけ犠牲が出るか。
今の世界はとても危うい。何時、突然に大勢の人が死ぬか分からない。
それが何時起きても不思議じゃない。
だけど、それを意識している人は殆ど居ない。
誰もが、本当は危険なことを分かっていても、自分だけは大丈夫だと仮初の平和の世界で生きている。
すぐそこに脅威があり、艦娘が破れ、鎮守府を失ったら?
今は維持されている国土の絶対防衛ラインを失えば、かつての戦争と同じ様に空襲だって起きるかもしれない。
それでどれだけの人が犠牲になるかは想像もつかない。
だから終わらせる。
その事に『何の為に』という理由が何故居るのかが分からなかった。
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