過去ログ - 安部菜々「その先も、ずっとずーっとウサミン星
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名無しNIPPER
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2016/02/14(日) 18:20:01.02 ID:mnHvmUBA0
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春の日差ざしが街を照らし、若葉の香りが混ざった風が吹く。爽やかな春の朝。
「ああー、遅れちゃう遅れちゃう!」
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名無しNIPPER
[saga]
2016/02/14(日) 18:23:25.77 ID:mnHvmUBA0
「おはようございまーす」
勢いよく事務所のドアを開けて、精一杯挨拶をします。この瞬間だけは疲労なんてなんのそのっ!
現役の時ほど体は動かなくなった。ダンスなんて以ての外だし、歩く速度だってどんどん遅くなっていく。
だけど、朝一番の挨拶だけはあの時からずっと、事務所全体に響くくらいに出している。
以下略
5
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/02/14(日) 18:24:38.07 ID:mnHvmUBA0
「よ、どうしたんだ、ナナ」
そんなナナの耳に、慣れ親しんだ声が届いた。
「は!? プロデューサーさん?」
以下略
6
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名無しNIPPER
[saga]
2016/02/14(日) 18:25:14.91 ID:mnHvmUBA0
「そういえば」
そう言うと、プロデューサーさんは壁に掲げられたポスターを指差します。
そこには、ピンク色にデコレートされたポップなフォントでこう書かれてます。
以下略
7
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/02/14(日) 18:26:06.50 ID:mnHvmUBA0
アイドルになりたい――
そんな漠然とした願いだけを抱えたナナは、メイドカフェでアルバイトをしながらただ只管にオーディションに挑んでいました。
けれど、結果は芳しくありませんでした。
それは当然です。
以下略
8
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/02/14(日) 18:27:47.78 ID:mnHvmUBA0
「自分は中つ国が実在すると思っている」
その人は、ナナをスカウトする時にそんなことを言いました。
「中つ国?」
以下略
9
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/02/14(日) 18:28:57.33 ID:mnHvmUBA0
「ゼテギネア暦も存在するし、遥か昔宇宙の彼方ではジェダイの騎士とシスの暗黒卿がフォースで戦っていたとも思う」
「ゲームも映画もファンタジーもごった煮じゃないですか!」
思わずキャラ作りも忘れて突っ込みを入れてました。
以下略
10
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/02/14(日) 18:31:58.08 ID:mnHvmUBA0
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それからは、休むまもなく駆け抜けていく日々でした。
仕事先への挨拶とレッスン。先輩のアイドルたちのサポート。
そうして小さな仕事をこなしていくうちに、少しずつ増えていく安部菜々のアイドルとしても仕事。
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11
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/02/14(日) 18:33:24.20 ID:mnHvmUBA0
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ところで、ナナは今までの生涯で二人だけ、自分よりも夢見がちな人に出会っています。
一人はプロデューサーさん。もう一人は、あの子です。
以下略
12
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/02/14(日) 18:34:23.33 ID:mnHvmUBA0
「ありがとうございます、菜々さん」
瞳にうっすら涙を浮かべながらも、その子は菜々をまっすぐに見て感謝の言葉をくれたんです。
信じられますか? 夢を壊したナナに、あの子は感謝の言葉をくれたんです。
以下略
13
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/02/14(日) 18:35:25.12 ID:mnHvmUBA0
「なら、君がウサミン星を語り継いでみないか」
その時から、ナナがステージに立つための『設定』だったウサミン星は、沢山の人の意思が紡ぐ『物語』に生まれ変わったんです。
ウサミン星から安部菜々を追いかけてきた、ちょっとあわてんぼうの女の子。
以下略
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