過去ログ - わたし「チョコレート……ですか?」
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1:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/15(月) 00:01:19.72 ID:FULzR2i60
わたし「ダメですよー妖精さん。お菓子は今、食べたばかりじゃないですか」
妖精さん「おかしはべつばらですので」
わたし「主に食べるものが別腹というのはどうなんでしょう……」
わたし(本当、その小さな身体のどこに入っているのやら)
わたし「それにしても珍しいですね、あなた達の方からお菓子の種類をご指名だなんて……いつもならそんなことは言わないでしょうに」
妖精さん「それはふかーいじじょうですゆえ」
妖精さん「なんとちかふかくから、このようなものをはっくつ」
妖精さん「にんげんさんに、おさしあげー」
わたし「何ですこれ?随分と古い書物みたいですけど……」パサ
わたし「えーっと、『2月14日は世界各地で男女の愛の誓いの日とされ、バレンタインデーと呼ばれていた』……」
わたし「『男女が互いに贈り物をする日でもあり、極東にあったとある国では、女性が男性に親愛の情を込めたチョコレートを送る風習があったという』……」
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/15(月) 00:02:25.21 ID:FULzR2i60
わたし(なるほど、昔の人々はなんとも面倒な風習をつくったものです)
わたし「つまりあなた達は、わたしの親愛の情が込められたチョコレートが欲しい……」
3:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/15(月) 00:03:28.05 ID:FULzR2i60
わたし「……分かりました。作りますよ、チョコレート」
妖精さん『わーい』
4:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/15(月) 00:04:19.36 ID:FULzR2i60
一日目
わたし(清々しい朝。今日もいつもと変わらぬ平和な一日が始まります)
わたし(わたしはいつものようにベッドから起きると、いつものように服を着替え、いつものように髪を整え、いつものように朝御飯を食べ、いつものように家を出ました)
5:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/15(月) 00:07:49.17 ID:FULzR2i60
国連調停官事務所
わたし「イタズラ……?」
祖父「ああ。農作業を営む人々から不可解なイタズラをされたと連絡がきてな」
6:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/15(月) 00:09:44.32 ID:FULzR2i60
わたし(しかし現場で事情聴取するも、結果は空振り。誰も怪しい人物は見ていないとのことでした)
わたし(結局、この日一日はフィールドワークを堪能させられただけで特に進展はありませんでした)
7:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/15(月) 00:13:03.01 ID:FULzR2i60
二日目
わたし「……あれ」ゴシゴシ
わたし「――ええっ!?」
8:名無しNIPPER[sage]
2016/02/15(月) 00:13:33.22 ID:T4IICtel0
まだお祖父さんが生きてる頃の時間軸なんやな
9:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/15(月) 00:14:18.34 ID:FULzR2i60
国連調停官事務所
祖父「これはまた随分と面白いことになったな」
10:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/15(月) 00:15:16.37 ID:FULzR2i60
祖父「一つ疑問なのは何故彼らがこのような行動を起こしたか、だ。何らかの要因が必ずある筈だが……お前、覚えはないか?」
わたし「ないです」
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