過去ログ - 勇者「仲間TUEEEEEEEEEEEEEE!!」
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61:名無しNIPPER[saga]
2016/02/20(土) 21:55:56.10 ID:oUuutzfIo
名剣士「いや、俺なんかまだまだだな。修行が足りないといつも思ってるぜ」

マスター「謙遜も度が過ぎると嫌味に聞こえるから気を付けた方がいいよ。今回の件で、あんた一人で兵士五千人分の価値があるって言われる様になってるんだからね。最早、伝説の領域だよ」

名剣士「伝説? 何だそれ?」

マスター「知らないのかい? こっちじゃもうすっかり逸話になってるよ。あんたと陛下のやり取りさ。吟遊詩人や講談家が何回もここでそれをやるもんだから、俺もすっかり覚えちまった」

名剣士「やり取り? どんなだよ?」

マスター「ゴホン。あー……あれはつい半年ほど前の事。この頃、北の国は魔王軍からの本格的な攻撃を受け、苦境に立たされていた」

マスター「そこで、我が東の国に援軍要請が入ってくる。だが、我が国はようやく革命が終わって新政権に変わったばかり。援軍を出すだけの財政的余裕がない」

マスター「しかし、北の国とは軍事同盟を結んでいる。何よりこれまで革命を裏から支援してもらい色々と援助を受けてたから、断る訳にはいかない」

マスター「そこで、陛下は名剣士を王宮へ呼び寄せた。そして、やって来た名剣士に向けて、さも当然の様にこう仰った」

マスター「兵士を五千人ほど出せば向こうも納得するだろう。だから、お前が一人で行け。そうすれば全部片付く」

マスター「そして、実際に向かった先で、兵士五千人どころか一万人以上の働きをしたのが名剣士。これにちなんでつけられた異名が『一振り五千斬りの名剣士』!」

マスター「構えは隙なく、攻めれば鬼神、守りに入ればこれ鉄壁、進んだ後に魔物なく、進む先には敵もなし。これぞ正に世界最強の剣士!」

マスター「ってな具合にね」

名剣士「……よくもまあ、そんなある事ない事を」


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