過去ログ - ◆ニンジャが出て◆このサツバツとした世界に血の雨を!◆殺す◆
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59:名無しNIPPER[sage saga]
2016/05/11(水) 18:56:12.57 ID:uW9VAPTc0

「まぁ、そうであろうな」

この際、自分らの事など知らぬ彼女にも知って貰う為にも訳を話そうとするが_______

「ちょっと待った、ニンジャスレイヤーさん」

彼の言葉を遮る様にアクアが言葉を挟む。そして彼の肩に腕を組めばニンジャ聴力でやっと聞こえる程の小声で話す。

「…この世界の人には、転生の事、黙っててくんない?何だか、後で私から説明するのも面倒だし」

「……」

最早何も言うまい。


________________________________


「ハァーッ…ハァーッ…」

カズマ率いる一行は未だ森の中を探索していた。日は高い。

ニンジャの二人は息切れも無く、辺りの警戒をしながら一行の後を着いて行く。

一先ず彼らの話は終え、サワタリの言った " 光 " だけを目当てに散策しているのだ。

「でも…こんな真昼間に…ハァ、光何て…うぅ、カズマ〜…おぶってください〜…」

ぐったりと杖をつきながら歩く少女の言葉等聞こえないと言いたげに黙々と散策を続ける。

「大丈夫か」

後ろに居たニンジャスレイヤーが声を掛けた。

「ア、アハハ…ダイジョブですよ。この私が、これしきで…うぅ…」

「…」

ニンジャスレイヤーは米俵めいて彼女を抱えた。其の動作に無駄は無い。

「…あの」

「構わん」

「いえ…御腹が圧迫されて苦しいので、出来ればおんぶがいいです…」

ニンジャスレイヤーは無言のまま小柄な彼女を抱き直した。

彼女はワガママであるが、まだ少女故にだろう。ニンジャスレイヤーはそう考え、何も文句は言わない。

見た目に反し、彼女がそれなりの歳である事を知るのは先の事であった。




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