24: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:42:09.15 ID:AuX52slUo
亜美
竜宮小町に入っても、亜美は亜美のままだったな。
ライブもレッスンも、何でもかんでも楽しく遊んでしまっていた。
あまりに楽しそうだから、怒る気にもなれなかったよ。
25: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:43:08.89 ID:AuX52slUo
律子
アイドルからプロデューサーに転身して、いつも俺の前にいた。
プロデューサーにやりがいを感じてるのも、アイドルに少し未練があるのも知ってる。
ごめん、俺がいなくなったらアイドルやらなくなるよな。
26: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:43:37.92 ID:AuX52slUo
『まさに、鬼気迫る勢いですね』
『彼がこの事務所の躍進の立役者というのも納得です』
27: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:44:20.04 ID:AuX52slUo
心は正直だ。
歪む視界と震える指先が、何よりもそれを物語っている。
それでも、なんとか押さえ込んで資料を作り終えた。
28: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:44:53.63 ID:AuX52slUo
「…………う、うぅ……あ゛あ゛あ゛ーーっ!」
屋上に辿り着き、まだ明けぬ空を見上げた瞬間。
嗚咽とも咆哮ともつかない声がほとばしった。
29:名無しNIPPER[sage]
2016/02/17(水) 20:45:33.77 ID:4u/EcnLOo
765って書けやカス判断しづらいんじゃハゲ
30: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:45:33.88 ID:AuX52slUo
これからも彼女たちと歩んでいきたかった。
輝く姿を見たかった。
その背中を押してやりたかった。
たまにぶつかって、仲直りして、お茶を飲んで笑い合いたかった。
31: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:46:27.77 ID:AuX52slUo
「……なあ。ここで逃げたらどうなるんだ?」
律儀に俺を追いかけてきて、けれど背中を向けていた審判に問いかける。
その内の一人が哀しげに首を振り、胸ポケットに手をやる。
32: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:46:55.76 ID:AuX52slUo
『えー、何と言えばいいのでしょうか』
『残念ですが、我々にできることはありません』
33: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:47:45.31 ID:AuX52slUo
【00:58】
ピッ!
34: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2016/02/17(水) 20:48:20.22 ID:AuX52slUo
【00:03】
あの場所に帰ってきた。
俺の人生を終わらせる為に。
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