23: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/02/19(金) 16:27:05.56 ID:KdggYUJB0
急いで事務所に戻り、彼女に帰ってきたことだけを告げて給湯室に向かう。流しとカセットコンロは備え付けてあるから、簡単な料理ぐらいは作れる。
作っている途中で、彼女が顔を覗かせた。
乃々「いきなりどうしたんですか、プロデューサーさん」
P「いやあ、な、そういえばお前と長いこと飯食ってなかったもんだから」
乃々「なにを作っているんで……プロデューサーさん! あの、お鍋の中、すごく赤いんですけど!」
P「たまに死ぬほど辛い鍋料理が食いたくなるんだよ、俺は」
乃々「鍋料理っていうか、え、これお鍋ですか……?」
P「メニュー名はずばり、灼熱の血の池地獄だ」
乃々「ひょっとするともりくぼもそれ、食べなきゃなんですか……?」
P「大丈夫。死ぬほど辛いだけで、なにも実際に死ぬわけじゃない」
乃々「むーりぃ……」
何気なく談笑できるこの時間が、いまだけは永遠に伸びてくれないものかと考えてしまう。
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