144:名無し ◆4v8YI6cjUrA8[saga]
2016/03/21(月) 19:05:13.73 ID:I8irvwBHO
秋山 澪
律を倒した相手
鈴木純
つまり、今回私の相手になりえる存在だ
私は鞄に手を入れてグローブを探る
純「何してたんですか?」
そう言うと純ちゃんは私の隣にヒョイッと座った
手帳を覗き込む様にして、ラブレターでも書いてたんですかと不敵な笑みを浮かべる
私は慌てて否定した
澪「なんか、歩いてたら気持ち良くて良い詩が浮かびそうだったんだ」
そう告げると純ちゃんが目を丸くして驚いていた
純「澪先輩って作詞も担当してるんですね!」
純「凄いなぁ、放課後ティータイム人気No.1だし、勉強も出来るしファンクラブもあるしベースは上手いし作詞までしちゃうなんて」
純「髪もサラサラで綺麗だし羨ましいです〜」
純ちゃんの言葉に私は少し俯いて返す
澪「そんな、いいもんじゃないよ...」
そう言うと純ちゃんが私の方を不思議そうに見る
澪「わたしなんて、人見知りで人前では緊張して失敗ばかりだし、痛いのも怖いのも苦手でいつもからかわれてばかりだし」
澪「純ちゃんが言うほど立派な人間じゃないよ....」
そう
今回の試合で少しは私の中の殻は破れただろう
それでも、まだまだ私の本質は変わらない
きっとライブの度に緊張するし
律には怖い話なんかで茶化され続けるのだろう
いつか、どこかで変わらなきゃ
そう思うけど人はなかなか変われない
純「いいじゃないですか、素敵ですよ」
純ちゃんの意外な反応に驚く
純「誰だって苦手な事や嫌いな事は一つや二つありますよ」
純「梓なんていつも澪先輩みたいなお姉ちゃんが欲しかったなぁなんて言ってますよ」
純「きっと、みんな澪先輩のそういうところも含めて認めてて、澪先輩の事が好きなんですよ」
純ちゃんの思わぬ意見に私は驚く
普段、なんだかおふざけキャラでどちらかと言うと律みたいな感じだと思っていた
でも、真面目に私と向き合って私への感想を述べる純ちゃんにいつものふざけた感じは全く無かった
純「澪先輩は澪先輩ですよ」
純「それ以上でも、それ以下でもなく澪先輩は澪先輩なんです」
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