過去ログ - 唯「さいきょう!」
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145:名無し ◆4v8YI6cjUrA8[saga]
2016/03/21(月) 19:47:12.63 ID:I8irvwBHO
秋山 澪


私は私
こんな当たり前の事を私は忘れていたのだろうか?
いや、忘れていた訳では無い
認めたく無かったのだ

もっと理想の私になれるはず
こんな私は私じゃない
そうやって自分でも気付かない内に
自分へと重い枷をはめていた

純「軽音部って素敵です」

遠くを見る様に純ちゃんが言う

純「大雑把でガサツな律先輩。天然で空気読めない唯先輩。ほんわかしててたまに何考えてるかわからない紬先輩。短気で負けず嫌いで生真面目すぎる梓」

純ちゃんは立ち上がるとお尻をパンパンと払う

純「そして、人見知りで臆病だけどみんなの人気者の澪先輩」

鞄を持ち上げて純ちゃんは私を見据える

純「みんな揃って素敵な軽音部、良いところも悪いところもひっくるめて素敵な軽音部」

純「そう思いませんか?」

地平線に沈む夕日を背に、純ちゃんが笑顔で言う

そうだな、そうだよな
みんなにだって色んな事がある
良いところだけじゃなくて嫌な所も悪い所も

それでも

私達はそれをひっくるめて大切な軽音部の仲間なんだよな

純「さてと、そろそろ私は帰りますね。お腹すいちゃった!」

照れ臭そうに笑う
年下の女の子に自分を諭されるなんて、私もまだまだだな

澪「ありがとう、なんかウジウジ自分の事を卑下してたのが情けないよ」

私も立ち上がって純ちゃんに言う

純「なんか、こっちこそ偉そうにすいません」

二人してお互いの顔を見て
なんだか可笑しくなって笑ってしまった


純「またお話してくださいね〜!」

そう言って歩いて行く純ちゃんに私は手を振り続けた

私は私.....か....

私は一人じゃないんだな
こんなにも、色んな仲間や後輩に支えられて
今すぐには無理でも
少しでも自分に自信が持てるように頑張らなくちゃな

それも、私なんだから


鞄の中で携帯が震える
きっとママからだ
急がないと夕食が遅くなっちゃうな
私はママに、クラムチャウダー食べたいなと返信をして帰路へつく

買い物袋に入ったプリンを見て最近体重が増えた事を思い出す
それも私....って訳にはいかないな...

今日は帰ったらトレーニングとダイエットを兼ねて少し走ろう

買い物袋を嬉しそうに揺らしながら
澪は自分の家へと向かっていった






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