97:名無し ◆4v8YI6cjUrA8[saga]
2016/03/05(土) 16:00:41.95 ID:9VDgVDMRO
琴吹 紬
電話を切ると私は鼓動が早くなっているのに気付いた
鏡を見ると顔も紅潮している
「今からやれるか?」
澪ちゃんは要点だけを簡単に告げた
それなのに私の胸は高鳴り顔が綻んでしまう
きっと好きな人に告白されたらこんな気持ちになるんだろうと私は思った
私は琴吹家の一人娘として大切に育てられてきた
勉強や教養を含めた習い事を家の中で各種専門のエキスパート達に小さな頃から教わってきた
その中で一番嫌いな習い事
護身術だ
こんなことはしたくないとずっと思ってきた
だけど、今は感謝している
いつもは仲良くお茶やお喋り、演奏の練習をしている大切な仲間達
その仲間達と闘う
不安と期待の狭間で高揚する気持ちを抑えて
紬は斉藤に出掛けるから支度なさいと告げた
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