過去ログ - 少年「ぼくんちに勇者様が一泊した」
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16:名無しNIPPER[saga]
2016/02/21(日) 19:01:19.16 ID:gNZNa3Oko
「おかげですっごく気持ちが楽になった。
なんたってこんなとっておきの隠れ家を紹介してくれたんだからね」
勇者様は続ける。
17:名無しNIPPER[saga]
2016/02/21(日) 19:04:08.26 ID:gNZNa3Oko
二人でぼくんちに戻る頃には、勇者様は完全に英雄の顔に戻っていた。
18:名無しNIPPER[saga]
2016/02/21(日) 19:06:27.40 ID:gNZNa3Oko
それからというもの、いつ勇者様がやってきてもいいように、ぼくは毎日アジトの掃除をした。
一日も放っておくと、アジトには砂が散らばってるからね。
19:名無しNIPPER[saga]
2016/02/21(日) 19:08:17.24 ID:gNZNa3Oko
この町を出た勇者様があれからどうなったのかは、まったく分からなかった。
ぼくの町はただでさえ外の情報が入ってくるのが遅い町だったから、それは当然のことだけど。
20:名無しNIPPER[saga]
2016/02/21(日) 19:11:50.23 ID:gNZNa3Oko
勇者様がぼくの町を訪れてから半年が経った。
やっと、ぼくの耳にも勇者様がどうなったのかっていう報せが入ってきた。
21:名無しNIPPER[saga]
2016/02/21(日) 19:16:23.79 ID:gNZNa3Oko
「勇者様が死んだなんて、死んだなんて……っ! ぼく、信じないっ……!」
22:名無しNIPPER[saga]
2016/02/21(日) 19:18:03.96 ID:gNZNa3Oko
ぼくは勇者様を待った。
待ち続けた。
23:名無しNIPPER[saga]
2016/02/21(日) 19:22:33.34 ID:gNZNa3Oko
勇者様と魔王が相討ちになったって聞いてから一ヶ月後、ぼくのもとに一通の手紙が届いた。
それは勇者様からだった。
24:名無しNIPPER[saga]
2016/02/21(日) 19:26:05.12 ID:gNZNa3Oko
手紙の内容は――
25:名無しNIPPER[saga]
2016/02/21(日) 19:28:09.24 ID:gNZNa3Oko
手紙を読み終えたぼくの目から、ぽろぽろと涙が出た。
お父さんとお母さんはぼくを心配してくれたけど、
26:名無しNIPPER[saga]
2016/02/21(日) 19:31:47.99 ID:gNZNa3Oko
手紙のおかげで、ようやくぼくも勇者様はもういないってことを受け入れることができた。
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