過去ログ - 拓海「アイドルになって、10年が経った」
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22: ◆kYiT/1W01E[saga]
2016/02/22(月) 00:55:47.70 ID:t7PwyPmh0
「きょ、今日?」

「今日。TODAY」

「…………!!」
以下略



23: ◆kYiT/1W01E[saga]
2016/02/22(月) 00:56:28.54 ID:t7PwyPmh0
家に帰る途中、近所の菓子屋でケーキを買った。
「彼」も仕事帰りによく寄って、シュークリームなどを買ってきてくれる店だ。
記念日だから…というのは後付けの理由で、
忘れていたことへの謝罪の為に買ったのかもしれない。

以下略



24: ◆kYiT/1W01E[saga]
2016/02/22(月) 00:57:02.96 ID:OCn0ey+K0
「それ…」

思わず自分が持っているビニール袋と見合わせる。
「彼」もその視線に気づいたようだった。

以下略



25: ◆kYiT/1W01E[saga]
2016/02/22(月) 00:58:32.75 ID:OCn0ey+K0
ポロポロと、涙が溢れた。

「彼」は今日を忘れてなんかいなかった。

忘れてたのは、アタシだけだったのだ。


26: ◆kYiT/1W01E[saga]
2016/02/22(月) 00:59:25.90 ID:zZX4IJgK0
「…落ち着いたか?」

「…………うん」

結局、大泣きしてしまった。
以下略



27: ◆kYiT/1W01E[saga]
2016/02/22(月) 00:59:53.37 ID:t7PwyPmh0
そうして「彼」が作った夕飯を食べながら、
アタシは今日のことを話した。

「楓さんが結婚!?」

以下略



28: ◆kYiT/1W01E[saga]
2016/02/22(月) 01:00:29.48 ID:zZX4IJgK0
「……でかいな」

「……ホールで買っちまったから…」

「…うん、美味しい」
以下略



29: ◆kYiT/1W01E[saga]
2016/02/22(月) 01:01:03.60 ID:t7PwyPmh0
そして、寝室に布団を敷いて…

「………」

「どうしかしたか?」
以下略



30:名無しNIPPER[sage]
2016/02/22(月) 01:01:17.47 ID:Y6sSrTyM0
文章読みやすい


31: ◆kYiT/1W01E[saga]
2016/02/22(月) 01:01:34.59 ID:OCn0ey+K0
「朝起きたら拓海がいて、仕事して、帰ってきても拓海がいて、一緒にご飯食べて、寝て、また朝起きて…それで俺は充分だよ」

そう言って、「彼」はアタシの髪を撫でる。

「だから俺は全然気にしてないよ、だからそんな顔ないでさ、ほら…」
以下略



32: ◆kYiT/1W01E[saga]
2016/02/22(月) 01:02:20.90 ID:OCn0ey+K0
朝、起きると隣で「彼」はまだ寝ていた。

寝顔をしばらく眺めてる内に、昨日の早苗さんの話を思い出した。

「子供か…」
以下略



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