過去ログ - 神谷奈緒「それぞれの幸せ」
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10:名無しNIPPER[sage saga]
2016/02/22(月) 11:03:30.05 ID:NDuKW9gF0
「あの……ですね……、あの時の奈緒は自宅の敷地に居たので……アイドルではなくて、ただの奈緒でして……」

 良い大人の男が、年下の小娘相手に怯えながら弁明する様は傍から見ればさぞ滑稽だろう。

「ふーん……。プライベートな敷地だったら良いんだ。へー……」

「いえ……あの、そういうわけではなくて……」

 加蓮が何か言うたびにPさんの背中が小さく丸まっていく。さぞ恐ろしいのだろう。

「そうだよね。私が告白したのうちの店の中だったし」

 今日何度目かの衝撃の発言。まさか凛までPさんに告白してたのか!?

「奈緒」

「あ、はい」

 無意識に立ち上がろうとしていたのだろう。今度は加蓮の冷たい声に制される。




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