過去ログ - 速水奏「ゆらゆら揺れて、夢のようで」
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名無しNIPPER
[saga]
2016/02/22(月) 18:17:54.96 ID:5MCPQXq+0
凛はいつだって強くて、キラキラ輝いて、全力で走り続けられるって、てっきり私もそう思い込んでいたんだ。
私はグラファイトの髪を撫でる。
私が触れても崩れはしなかったけれど、すごくか細く感じる。
時計の針は十二時をとっくに超えて、彼女はもうダイヤモンドじゃなかった。
私の前には渋谷凛っていう、脆くて儚い女の子がいるだけだった。
「奏は、私と一緒に走ってはくれないでしょ?」
「そうね。きっと、凛とは一緒に走らない」
「だから良いんだな……落ち着くんだ。奏のいるところは」
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