過去ログ - 小早川紗枝「実家に帰ろう」
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10: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/02/24(水) 23:07:29.15 ID:mWhgQ1Ab0
 そう言って思い出すのは、小さかったころのこと。それも決まって、夏の暑い日。

 親が湯がいてくれた素麺と、きんきんに冷やした西瓜。


以下略



11: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/02/24(水) 23:08:34.42 ID:mWhgQ1Ab0
 紗枝「なんやPはん、先生みたいやね」


 P「俺がか? ないない」

以下略



12: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/02/24(水) 23:10:11.18 ID:mWhgQ1Ab0
 紗枝「ほんでPはんは、京都のどこがええ思うんどす?」 

 P「道がわかりやすい」

 即答すると、彼女が声を出して笑った。
以下略



13: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/02/24(水) 23:12:01.00 ID:mWhgQ1Ab0
 紗枝「普通の街のがええんどすか?」

 P「だってその方が魅力あると思わないか」

 紗枝「そうですやろか……?」
以下略



14: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/02/24(水) 23:15:27.71 ID:mWhgQ1Ab0
 紗枝「あ、思い出した」

 P「どうした、なにを」

 紗枝「京都にいたころに、うちが好きやったこと」
以下略



15: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/02/24(水) 23:16:41.53 ID:mWhgQ1Ab0
 P「……あー、紗枝」

 紗枝「はい?」

 P「今更こんなこと聞くのもどうかと思うが、ご両親と離れ離れになって、寂しかったよな」
以下略



16: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/02/24(水) 23:17:25.96 ID:mWhgQ1Ab0

 紗枝「うち、アイドルが楽しゅうてたまらんのです」



17: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/02/24(水) 23:18:46.26 ID:mWhgQ1Ab0
 紗枝「歌を歌うんが好き」

 紗枝「踊り踊るんが好き」

 紗枝「皆と仲良うすんのが好き」
以下略



18: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/02/24(水) 23:21:22.00 ID:mWhgQ1Ab0
 P「着いたな」

 紗枝「着きましたねえ」

 P「電車に忘れもの、しないようにな」
以下略



19: ◆K5gei8GTyk[saga]
2016/02/24(水) 23:23:00.79 ID:mWhgQ1Ab0
 P「やっと帰ってこれたな」

 門の前で足を止めた彼女に声を掛ける。

 彼女は茫然と、生家を眺めていた。
以下略



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