過去ログ - 初月「エイハブ船長にでもなったつもりか?」
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24:名無しNIPPER[sage]
2016/02/28(日) 13:58:22.54 ID:B1ps4O8Fo



25: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/28(日) 23:43:30.48 ID:bPBH8/OkO
あの男のことはよくわからない。
初月が自分の指揮官について説明を求められたときに唯一言う事はそれだけだった。

実際その通りだ。
彼と仕事のこと以外に言葉を交わしたことはないし、初月が彼のことを知ろうとしても話そうとしない。
以下略



26: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/28(日) 23:44:35.02 ID:bPBH8/OkO
気味が悪いと言えばもう一つ。
彼はある深海棲艦を執拗に探している。

潜水艦型らしいが、カ級やヨ級ではなくもっと大きくて、装甲も遥かに硬いという。
マッコウクジラのような青い方が本体に見えるが、そちらが艤装で本体はそれにまとわりついた白いクラゲ状のもの、と見た目も詳細に話していた。
以下略



27: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/28(日) 23:45:08.81 ID:bPBH8/OkO
彼の言った通りに書類を通信隊の詰所まで持って行き、控え室に向かう。
だいぶ前から千歳と千代田は来ていたらしく、二人でなにか楽しそうに話していた。

「あぁ来たのね!」

以下略



28: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/28(日) 23:45:40.93 ID:bPBH8/OkO
千歳が難しい顔をしてティーカップを差し出してきた。

「提督、どうだった?」

「どうだったって?」
以下略



29: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/28(日) 23:46:10.16 ID:bPBH8/OkO
千代田がなにかぶつぶつ不満を言ってると、噂の主が部屋にやって来た。
制帽を目深にかぶっているせいで表情が見えづらい。

「揃ってるな?」

以下略



30: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/28(日) 23:46:46.89 ID:bPBH8/OkO

「すでに進路は決定してある。泊地より南東に進路を取って……」

ポインターで大きな地図の中を指していく。

以下略



31: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/28(日) 23:47:43.13 ID:bPBH8/OkO

「いいか」

提督の声のトーンが落ちる。

以下略



32: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/28(日) 23:48:12.03 ID:bPBH8/OkO
ろくに艦隊の様子も見ず、ただ事務的に今日の任務の開始を告げて提督は部屋を出る。秘書艦を除けばここの艦娘が一日のうちで彼を見るのはこれが最初で最後だ。

彼の声に唯一人間味が宿るのは、件の潜水艦の話をする時だけだ。

「さあ準備しよう」
以下略



33: ◆uLYDn.hAKU[sage]
2016/02/28(日) 23:48:56.80 ID:bPBH8/OkO
以上です。
しばらく空きます。


34:名無しNIPPER[sage]
2016/02/29(月) 07:14:30.80 ID:0rRhKavFo



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