過去ログ - 初月「エイハブ船長にでもなったつもりか?」
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27: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/28(日) 23:45:08.81 ID:bPBH8/OkO
彼の言った通りに書類を通信隊の詰所まで持って行き、控え室に向かう。
だいぶ前から千歳と千代田は来ていたらしく、二人でなにか楽しそうに話していた。

「あぁ来たのね!」

以下略



28: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/28(日) 23:45:40.93 ID:bPBH8/OkO
千歳が難しい顔をしてティーカップを差し出してきた。

「提督、どうだった?」

「どうだったって?」
以下略



29: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/28(日) 23:46:10.16 ID:bPBH8/OkO
千代田がなにかぶつぶつ不満を言ってると、噂の主が部屋にやって来た。
制帽を目深にかぶっているせいで表情が見えづらい。

「揃ってるな?」

以下略



30: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/28(日) 23:46:46.89 ID:bPBH8/OkO

「すでに進路は決定してある。泊地より南東に進路を取って……」

ポインターで大きな地図の中を指していく。

以下略



31: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/28(日) 23:47:43.13 ID:bPBH8/OkO

「いいか」

提督の声のトーンが落ちる。

以下略



32: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/02/28(日) 23:48:12.03 ID:bPBH8/OkO
ろくに艦隊の様子も見ず、ただ事務的に今日の任務の開始を告げて提督は部屋を出る。秘書艦を除けばここの艦娘が一日のうちで彼を見るのはこれが最初で最後だ。

彼の声に唯一人間味が宿るのは、件の潜水艦の話をする時だけだ。

「さあ準備しよう」
以下略



33: ◆uLYDn.hAKU[sage]
2016/02/28(日) 23:48:56.80 ID:bPBH8/OkO
以上です。
しばらく空きます。


34:名無しNIPPER[sage]
2016/02/29(月) 07:14:30.80 ID:0rRhKavFo



35: ◆QEATJVWLm6[saga]
2016/03/09(水) 01:44:08.09 ID:4XAGZLOMO
まだ函館にいた頃の話だ。
いくら俺のデキが悪かったと言っても、まだ前途に少しは希望があった頃。

当時は函館基地で艦隊を指揮していた。あそこにも艦隊は一つしかなかったが、二隻の航巡を中心とした計六隻の艦隊でここのよりずっとマシだった。

以下略



36: ◆uLYDn.hAKU[saga]
2016/03/09(水) 01:45:51.48 ID:4XAGZLOMO
哨戒艇で二隻の調査船より数百メートル先行し、絶え間なく入ってくる艦隊の報告を聞いていた。
後ろの二隻の内の一つに自分より階級も立場も上の人間が乗っていると思うとひどく緊張する。不快な緊張だ。

大湊の提督は星二つの少将だ。イギリスに留学してた経験があり、気質までイギリス人になったのか無愛想で、相手をおちょくる冗談が大好きな男だ。端的な言えば、嫌味な人。

以下略



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