13:名無しNIPPER[saga]
2016/02/27(土) 20:00:09.62 ID:887tizks0
そして中学時代は何事もなく過ぎ、小中に引き続き私たち三人は地元の同じ公立高校に進学した。一年が過ぎ、二年目が終わっても私たちの関係は何も変わらない。もしかしたら、ずっとこのままなんじゃないかな……
――そう思っていた矢先の出来事だった。晴菜ちゃんが私に真ちゃんへの想いを伝えてきたのは。
「応援する」
そう言ってしまった手前、私には二人の成り行きを見守る以外にできる事は何もなかった。
そして――二人は付き合い始めた。それはあまりにもあっけなかった。私に相談に来て、数日後に告白。その日の夜には告白が成功した事を嬉しそうに報告する晴菜ちゃんの顔を見ていた。
話の展開の早さに付いていけなくて、私は呆気に取られるばかりで……。私が立ち止まっていた十年近い時間は一体なんだったんだろう。私が手を伸ばすのを恐れて動けないでいる間に、晴菜ちゃんはすぐに行動して真ちゃんを手に入れてしまった。
私が真ちゃんの彼女になれる可能性は、もう無くなってしまったんだ……。
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