38:名無しNIPPER[saga]
2016/02/28(日) 18:01:22.48 ID:VZ/gYEMpo
目を閉じて、目を開けて。
私は周りを見渡しました。
泉の前で腰を下ろすシンデレラと魔法使いがいて。
そっぽを向くシンデレラへ必死に頭を下げる魔法使いがいて。
魔法使いの前でくるくると踊るシンデレラがいて。
私は。
「ところで卯月、僕にこれ預けたけどさ」
「はい」
「凛ちゃんから聞いたの?」
「えっ? いえ、あの、よく分からないです」
「……そっか。それともう一つ」
「何でしょう?」
「控室までどうやって戻るの?」
「…………あっ」
視線を下ろせば、もちろん私は裸足のまま。
「え、えーっと……」
「返そうか?」
「いえっ! それは、その……」
「しょうがない。馬車も無いし、魔法使いの出番だね」
「へっ?」
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