6: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/28(日) 11:11:01.29 ID:Vnz/ww6s0
晶葉「どこで誰が聞いているかわからない時代だぞ、発言は慎重にな……」
晶葉「だが、疑問に思う気持ちはよくわかる。その辺の説明は、志希に任せる」
志希「任されちゃった〜上手く説明できるかな?」
7: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/28(日) 11:12:08.60 ID:Vnz/ww6s0
P「うーむ、俺はあんまり鼻が良くないからなんとも言えないけど……」
志希「ありゃ……とにかく、そういうことがあるんだ〜。匂いとか味って、記憶と密接に関わってる要素なんだよね」
志希「このモテ装置は、それを使った機械なんだよ」ニャハハ
8: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/28(日) 11:15:30.66 ID:Vnz/ww6s0
P「ん、ああ、それはわかってる。でも、話を聞く分には、初恋の時の記憶を俺に投影させるってことだよな?」
志希「そうだね。まあ初恋って言うか、自分が一番ドキドキできた恋愛の記憶」
P「それって、本人の気持ちを蔑ろにすることにならないか?」
9: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/28(日) 11:16:04.16 ID:Vnz/ww6s0
P「……それはわかったとして、なんでちひろさんに?」
志希「トーゼン、サンプルとして一番公正な立場ってのもあるけど〜」
志希「まぁまぁ、使ってみたらわかるんじゃないかな?」
10: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/28(日) 11:17:10.49 ID:Vnz/ww6s0
P「志希と協力したってことは、志希が匂いのもとを作るんだよな?」
志希「ううん、あたしは匂いの原理を晶葉ちゃんの教えただけだよ。いくらあたしでも、香水を作ってくださーいって言われてもすぐには無理だしね」
晶葉「トリップ装置の時と同じだ、神経に直接刺激を与える」
11: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/28(日) 11:18:09.86 ID:Vnz/ww6s0
P「……待てよ?」ボソリ
P「…………」
P「質問はまだ終わりじゃない。すまないが志希、席をはずしてくれないか」
12: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/28(日) 11:18:45.68 ID:Vnz/ww6s0
晶葉「……どうしてそう思う?」
P「今までお前が作ってきたもの。平行世界体感装置、精神安定装置、トリップ装置、そして今回のモテ装置――平行世界体感装置で記憶を操作し、精神安定装置で視覚を操作し、トリップ装置で聴覚と触覚を操作し、モテ装置で嗅覚を操作している」
P「あと一つは、味覚か?」
13: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/28(日) 11:19:51.98 ID:Vnz/ww6s0
晶葉「……」
晶葉「Pよ。私は、やろうと思えば記憶を改竄することだって可能なんだぞ? 平行世界体感装置で得られたデータから、それができるだけの技術をもう得たんだ」
P「俺を脅す気か?」
14: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/28(日) 11:20:29.92 ID:Vnz/ww6s0
P「『もしも俺が消えたら』。お前の書いているその小説は何だ?」
P「なぜ俺がレグルスを、キクイタダキの別称を知っているとお前が知っている?」
P「なぜ俺は――平行世界から帰ってきてからずっと眠れないんだ?」
15: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/28(日) 11:21:18.76 ID:Vnz/ww6s0
晶葉「……」
P「沈黙は是ととるぞ」
晶葉「平行世界では、自分の知らないことは起こらない。シミュラクラ現象をPは知らなかった」
16: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/28(日) 11:22:25.89 ID:Vnz/ww6s0
P「晶葉、お前は新たな人間を造ろうとした。目的はよくわからない。そもそも俺の記憶の中で組み立てられる平行世界の中で、お前が一種の意思を持つことさえ俺には納得できない」
晶葉「それがそのまま、ここが現実世界であることの裏付けになっているとは考えないのか?」
P「……っ」
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