17: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/28(日) 11:23:10.31 ID:Vnz/ww6s0
晶葉「……チッ、電話だ」ピッ
晶葉「私だ――ああ、いつもすまないな。すまないが今立て込んでいて……」
晶葉「なに?」
18: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/28(日) 11:23:46.19 ID:Vnz/ww6s0
P「まゆもこんな時間に何やってんだよ……」
まゆ「最近晶葉ちゃんの行動がおかしいので、ずっと監視してたんですよ」
P「ご、ご苦労さん……」
19: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/28(日) 11:24:51.38 ID:Vnz/ww6s0
まゆ「うふ、何のことですかぁ……?」
晶葉「さあ行くぞ。もたもたしている時間はない」
P「どうしたんだよ、晶葉、急にバタバタと」
20: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/28(日) 11:25:31.77 ID:Vnz/ww6s0
――
P「ここは……病院?」
21: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/28(日) 11:26:15.12 ID:Vnz/ww6s0
男「お待ちしておりました、すぐにこちらへ……この方々は?」
晶葉「やあ、院長。いつもすまないな。この三人は私の友人だ。それに、このうち一人は見たことがあるだろう?」
院長「そうですな、はは。ではこちらへ」
22: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/28(日) 11:27:09.34 ID:Vnz/ww6s0
院長「それは違いますよ。利益を見越してのことです。双方ともにそれなりのメリットがあったからこそ、病院は晶葉さんに援助をしているわけです」
P「メリット……?」
院長「いずれわかるでしょう」
23: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/28(日) 11:28:11.10 ID:Vnz/ww6s0
晶葉「……私は以前、平行世界体感装置というものを造った。記憶を使った、シミュレーションのようなものだ」
晶葉「安全装置のついていないものだった。それを、手違いからPが使ってしまった」
P「ああ、俺が寝ぼけていたんだよな」
24: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/28(日) 11:28:59.62 ID:Vnz/ww6s0
晶葉「それは、理解できないことではない。単に、Pの理解が追いついていないだけだ……来たまえ。会わせてやろう、私の恩師に。このカーテンの向こう側にいる」
P「……」
晶葉「といっても、君達の知っている人だろうがな」シャッ
25: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/28(日) 11:29:59.78 ID:Vnz/ww6s0
まゆ「ええ、Pさんの香りが、まるで違いましたから。前に顔を近付けたときから、わかってましたよ」
P「なんだよ、これ……どうして俺が、横たわって……」
志希「本物とか偽物って、どういうこと?」オロオロ
26: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/28(日) 11:31:05.00 ID:Vnz/ww6s0
晶葉「平行世界からPが抜け出るとき、君は願った。もしも俺が消えたら、と。そして君は、この世界に戻ってきた。そうだな?」
P「ああ、間違いない」
晶葉「それがそもそもの間違いだ」
27: ◆Ava4NvYPnY[saga]
2016/02/28(日) 11:31:53.72 ID:Vnz/ww6s0
志希「自分を納得させるため、ってこと?」
晶葉「そうだ。まるで一つの物語を作るように、Pはそんな世界を作り上げた。それができてしまうほどの理論を、組み立てることができた」
晶葉「さて次だ、この部分……卯月と凛が事務所に入ってきた音が聞こえ、Pはそちらに向かう。そしてドアを開け、研究室から姿を消す――そのあとに、Pが聞くことができないはずの、私の台詞をPは拾っている。たとえやり直しなどきかなくても、必ずハッピーエンドにしてやる……とな」
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