過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―3―
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◆P2J2qxwRPm2A
[saga]
2016/04/29(金) 00:25:57.44 ID:Sr/oS/CP0
◇◆◇◆◇
フォレオを狙った事件はこれにて終結して、あたしは星海に来ている。
ここだと傷の治りは早いし、何より今回の件であたしの功績というのは、ぐんぐん上ってしまったという話だ。興味はない話だけど、ほとぼりが冷めるまでは安静にしておけと言われたのである。そして今日、色々な処理を終えてフォレオが顔を見せに来た。
一番気になっていたあたしが転送された場所について聞いてみたら、真下の地下街の一角だということで、魔法の痕跡からどうにか探ったと言っていた。というより、あたしが言っていた地下街を通ってという話から連想したとフォレオは言っていたけど。
で、そんな話が終わった直後に『そ、そのエポニーヌ。あれは僕の告白にOKしてくれたという意味でいいんでしょうか』と切り出され、話を聞いて顔を真っ赤にしていたというわけだ。
「あたしあの時かなり切羽詰まってたから、そんな大胆なことまでしていたなんて!?」
「そんな、それじゃ僕の告白はどうなるんですか?」
「い、いや、その覚えてるわよ。フォレオからその、告白されたことは、ちゃんと」
たぶん。
裸にされて色々とあった思い出したくないことというのは脳裏をすぐに駆け巡るのだが、幸せの絶頂というのは思いのほか忘れやすいのはなぜなのかと悩んでいると、フォレオの手があたしの指に触れた。
「フォレオ?」
「……エポニーヌがずっと僕のことを臣下として見てくれていたことが最初はうれしかったんです。僕のことを見た目で嫌わなかった、それでいて気軽に話しかけてくれる女の子は、最初エポニーヌしかいませんでした」
「ふふっ、初めて出会った時からフォレオは可愛かったし、なにより主君を守るのは臣下の役目って父さんに口酸っぱく言われたもの。そういえば、あの現場に父さんもいたのよね?」
「はい、ゼロさんもいましたよ。その、終わった後、色々と僕は責められましたけど」
「え、責められた!? 父さんにフォレオが責められた、うふ、うふふふ、どんな感じに攻められたの!?」
あたしの質問にフォレオはいつも通りの可愛らしい笑みを浮かべて、しっかりと言った。
「エポニーヌはやらんと言われたので、エポニーヌの事を僕にくださいって折れるまで交渉させてもらいました」
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