過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―3―
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◆P2J2qxwRPm2A
[saga]
2016/04/29(金) 00:28:52.13 ID:Sr/oS/CP0
◇◆◇◆◇
しっかりと男らしい部分も含めて、フォレオはあたしに父さんには話をつけてあると言ってきた。顔が熱くなってきて、深呼吸するあたしを見て、フォレオがクスクスと笑う。
その顔は何時ものようにとても可愛らしくて、そのカオ反則と口に出したいくらいのものだった。
「フォレオ、すごく強引よ」
「僕だって男の子ですから、それに好きな子から告白のお返しを貰ってるんです。必死になってもいいじゃないですか。それとも、やっぱり意外でしたか?」
「まぁね。あたしの中のイメージだったら、父さんに押し切られちゃう気がしてたから……。父さんに押し切られるフォレオね、うふふ、これもなかなかいいわね」
と、空想に潜りそうになったあたしを、フォレオが静かに止めてきた。
「あ、あの、僕にもう一度エポニーヌの答えを聞かせてくれませんか?」
「フォレオ」
「僕は怖いんです。エポニーヌが誰かの下に行ってしまうんじゃないかって、そんなことになったら、僕はこの先生きていけません」
「そんな大げさよ」
「大袈裟じゃありません。だって、僕にとってはエポニーヌ以外に愛するべき大切な人はいないんですから」
もう、あたしに対して愛していると告げることに抵抗はないようで、スラスラと恥ずかしい台詞を連発するフォレオに、あたしは何とも歯痒い気持ちになっていた。
可愛くて嫉妬もする、でも男らしいところもある。改めて見ると、フォレオがこういった顔を見せてくれるのはあたしだけなのかもしれないと思うと、胸の奥がキュンっとした。だから、もうこれ以上待たせちゃいけないと、決めて動く。
「あの、エポニーヌ……」
「ごめんなさい、フォレオのこと少し待たせちゃったみたいだから。その、飾り気はないかもしれないけど。フォレオ、あたしもあなたが好きよ」
「エポニーヌ……」
「ずっと、あなたに仕え続けるだけって思ってたから、こんな風にフォレオのことを思う日が来るなんて思ってなかったの。でも、この前、あたしが触れてほしい人のことを考えたら、頭に浮かんだのはフォレオだけだった」
「触れてほしいって、え、エポニーヌ////」
「ふふっ、だからもう一度させてもらうわね」
そう言って体を起こすとフォレオを静かに抱き寄せて、その唇を奪ってあげる。前みたいなおぼろげさは無くて、むしろちゃんと広がる感触とその味を少しの間だけ堪能する。
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