過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―3―
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908: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2016/06/08(水) 00:00:50.23 ID:gxWyEhLV0
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 瞬きをする。全員同時に、ここ一番の統率の取れた行動であった。
 すると、般若は消え去っている。まるで刹那の夢であったかのように、ガロンの顔は般若ではなく、先ほどと同じ優しいおじさん風になっていた。
 その周りの変化にカムイが顔をあげる、優しい目をしたガロンがいる。やはり見間違えだ。

「お父様どうしたの?」
「なんでもないぞ、カムイ。それで今日の朝は何をしていたのだ?」

 マクベスも気の所為だったと安堵の息を漏らした。メイドたちも安堵の息をもらして、再び二人の様子を確認する作業に戻る。

「うん、えっとね、いつもはメイドさんが起こしてるんだけど、忙しいから私が起こしてあげることにしたんだ。はじめてのお仕事って言われたから、すごく緊張したけど、ちゃんとまきゅべすを起こしてあげられたの」
 
 今日の朝のことを話す。ガロンの来訪ということで手が足りない中、それをどうにかするためにマクベスを起こしに行った。
 一人で仕事をこなせたことを嬉しそうに報告してくる。その笑顔はとても眩しい。
 そうだ、こんな笑顔を目の前にして、あんな般若表情ができるわけがない。やはりあれは幻であったのだ。現に今のガロンの顔は健やかなはずだ。
 もう一度、一同はガロンに視線を向けた。


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