過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―3―
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910: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2016/06/08(水) 00:24:54.02 ID:gxWyEhLV0
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「モーニングコール担当のメイド。そうあなたしかありえない」
「な、わ、私は、私はカムイ様に初めてのお仕事を、頼んだだけで――」
「ええ、わかっていますガロン王様の突然の来訪に、戸惑っていたことは。ですが、それでも、自身の職務は終えるべきだったのです。これはあなた自身が生んだ、あなた自身の間違い、ただそれだけのことです」

 マクベスはそう言い切った。
 ガロンの折檻がどういうものかはわからない、わからないが、このメイドはもう駄目だろうと思いながら。 

「マクベス……」

 覇気を含んだガロンの声が聞こえた。メイドはすでに震えている。震えているが、そんなこと知ったことではないといわんばかりにマクベスは爽やかにガロンに向き直った。
 自分でないとわかった瞬間に人は安心安堵するもので、マクベスの中にあった疑惑は晴れ渡っている。もうこのメイドをどうにでもして構いませんと、晴れやかな顔さえ浮かべていた。

「そうか、流石だなマクベスよ」
「こんなもの朝飯までございます、ガロン王様」
「ならば褒美をくれてやろう。向こうの部屋でな」

 どうやら、ガロン直々に褒美をくれるらしい。どんな褒美だろうか、こうして犯人を見つけ出したのだ。それに見合ったものであるに違いない。


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