過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―3―
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941: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2016/06/12(日) 01:38:48.65 ID:71UUvysc0
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「うん、だからもう、ベッドに戻って。まきゅべすいっぱい無理したんだから……」

 小さい手に引き攣られてベッドに戻る。
 カムイ自身にあまり力がないから絞りきれていないタオル故に、マクベスの額は水で濡れ濡れになるが、それを叱りつけるつもりはなかった。
 彼女が入室してからしばらくの間、沈黙が部屋の中を包み込んでいく。マクベスは自分から話を切り出すつもりはなかった。何か言いたいことがあるなら言えばいい、わかってないなら体の調子が戻ってから教えればいいと。
 そして、しばらく経った頃に、ようやくマクベスの服がクイクイと引っ張られる。

「……」
「なんですか?」
「……」
「黙っていてはわかりませんよ?」

 いつかの時のコミュニケーションのようにマクベスは言葉を述べ、カムイはそれに答えを出すために唇に力を入れた。そして、マクベスの服をカムイが力強く握った時、その頬に伝うものがあった。

「ごめん……なさいぃ」
「……」
「ごめんなさいぃ、ごめんなさいぃ」


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