過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―3―
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940: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2016/06/12(日) 01:35:54.68 ID:71UUvysc0
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 布団を押しのけて立ちあがろうと両足に力を込めるが、あまり力が入らずとてもふらふらする。
 ノートルディアの風土病もこのような物でしたかと、ぼやけた頭で考えながら、机に置かれた仮面に手を伸ばしたところで、誰かが部屋へと入ってくる。
 チャプチャプという水の音に、持ち運ぶのに力む可愛らしい声。入ってくるために背中を使って扉を開けたようで、マクベスがベッドから出ていることに気づいて驚くままに近寄ってくる。

「まきゅべす、だめだよ。まだ、ちゃんとねむってないと、ぜったいあんせーだって、メイドさんがいってたんだから……」
「し、しかし、ガロン王様が……」
「お父様、もう帰っちゃった……」
「そ、そうでしたか……」

 すでにガロンは帰った。その言葉を聞いてマクベスの全身から一気に力が抜けていく。色々と頑張ったが、結果がこれではと内心ため息が漏れる。
 呆れたのか、それとも時間になったからなのか、ガロンは帰っていった。だが、寝ている間に色々なことが起きているのかもしれない、恐る恐る彼はカムイに尋ねる。

「カムイ王女、誰か……その……メイドの中で処罰されてしまった者は……」
「ううん、みんな大丈夫だよ」
「そうですか……」

 その言葉に安堵の息が漏れる。
 メイドたちに落ち度はなかったのだから、ここで誰かが死ぬことになったとすればそれは自身の無能さの所為である。
 モーニングだけはそれに含めないが。


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