過去ログ - 【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―3―
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944: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2016/06/12(日) 01:50:22.34 ID:71UUvysc0
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 と、愛らしい腹の虫が鳴くと、カムイはみるみる顔を赤くして、それを隠すように布団に顔を埋める。

「くっくっく、カムイ王女は嘘が下手ですねぇ」
「ううっ、まきゅべすの意地悪……」
 
 そう言いながらもカムイはどこか嬉しそうで、もぞもぞと少しばかり動いていたが、やがて静かに寝息を立て始める。
 ご飯を食べるべきだと思ったが、マクベスも再び襲ってきた睡魔にその身を委ねることにする。
 その手は自然と上で眠るカムイの頭を撫でて、静かに瞳を閉じる。
 腹部に感じる心地よい重さと、眠りのリズムを聞いているうちにマクベスの意識もまどろんでいく。しかし、そんな中でもマクベスは思うのである。
 必ずカムイ王女を立派に育て上げて、軍師となりガロンのために尽くせる立場になってみせると。それが彼がカムイに尽くす理由なのだから。

 カムイの思いとマクベスの思い、互いに噛み合わない思いの関係。でも、それは確かに今は繋がっている。

 いずれ至る、戦争と、そのあらゆる路の果てに、片方の影が地に伏す未来が待ち受けていようとも、それは確かに繋がっているのだから。









 これは違う世界の話

 カムイにまきゅべすと呼ばれたマクベスの始まりの話。

 if(もしも)のひとつ……


 カムイとまきゅべす おわり


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