過去ログ - モバP「もしも年少組と結婚したら」
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135: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/04(金) 19:44:36.16 ID:vcLPqHvL0
 
「今だから言えますけど、ずっと、怖かったんです……あの時の私、本当に酷い事をしてしまって」

 手にしたマグカップの中、湯気を立てているコーヒーを見つめて、ぽつりぽつりとあの頃の気持ちを今更ながらに言葉にします。
 そんな私の告白を、Pさんは黙って聞いてくれて。
以下略



136: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/04(金) 19:45:33.90 ID:vcLPqHvL0
 
「それを聞くって事は、ちひろは、僕に怒って欲しいのかな?」
 
 意地悪そうな、含み笑い。普段は年下だからと言って、頑なに敬語を崩さないのに、
 こういう時にだけ、彼は砕けた喋り方をするんです。
以下略



137: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/04(金) 19:46:40.97 ID:vcLPqHvL0
 
「その後は別ですよ。ちひろさんが事務所に残ってくれていたお陰で、僕は彼女達と連絡を取り合えましたし、
 それがなかったら、あんなにスムーズに事務所を移す事なんて、できませんでした」

「今だって僕の代わりに、朝早くから夜遅くまで、慣れない社長業までやってくれて……僕の方こそ、どれだけ助けられている事か」
以下略



138: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/04(金) 19:47:21.75 ID:vcLPqHvL0
 
「でも驚きましたよ。ちひろさんに、彼女達との結婚を勧められた時は」

「あ、あれは……その、今後もあの子達がアイドルをしていくための、苦肉の策と言いますか」

以下略



139: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/04(金) 19:48:06.10 ID:vcLPqHvL0
 
 これに関しては、運もそれなりに良かったのだと思います。
 規制による結婚年齢の低下、近親婚を含む、一夫多妻制の適用……
 まるで誰かさんが、自分の父親と結婚するために作られたような緩い規制が、私達にとってはかえってプラスに働いたのです。
 
以下略



140: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/04(金) 19:48:40.12 ID:vcLPqHvL0
 
 こうして、新たな事務所での活動を始めたPさんと六人の少女達。
 最初はお仕事もろくになくって大変でしたが、それでも、経営は徐々に軌道に乗って、
 今ではそれなりに順調だと言ってもいいんじゃないでしょうか。
 
以下略



141: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/04(金) 19:49:45.89 ID:vcLPqHvL0

「その……私達の結婚について、あなたの意見が聞きたいのですけれど」

 そう、あの出来事の後で、似たような問題が随所で表れたせいでしょう。
 
以下略



142: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/04(金) 19:50:29.30 ID:vcLPqHvL0
 
 こうして、少女達が「既婚」である必要は無くなったのですが。
 
『私達、離婚したくないです』

以下略



143: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/04(金) 19:51:06.80 ID:vcLPqHvL0
 
 さらに厄介な事に、「取引」の一件によってその人柄を知られていたPさんに対し、
 無理に婚姻解消を迫る親御さんが出るはずもなく。
 
 『娘の目が自然に覚めるまで、このままでいいんじゃないでしょうか』
以下略



144: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/04(金) 19:51:51.81 ID:vcLPqHvL0
 
「それで、もう一度聞きますけど……私との結婚は、いつになったらしてくれるんですか?」

「ち、近いですよちひろさん……顔も、怒ってるみたいでちょっと怖いですし……」

以下略



145: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2016/03/04(金) 19:53:34.73 ID:vcLPqHvL0
 
「も、もちろん彼女達とは健全なままですよっ? 結婚できる年齢が下がったって言っても、
 規制通りお泊りは週に二回だけ! 手を出したら婚姻状態でも捕まるのは理解してますし!」

「だ、大体僕はろ、ロリコンじゃないですからっ……ちひろさんというちゃんとした大人の女性と付き合ってるじゃあないですか!」
以下略



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