過去ログ - 岡崎泰葉「恋と」 宮本フレデリカ「愛」
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2: ◆Ee6aKqE1Tg[saga]
2016/03/05(土) 15:44:56.21 ID:sFLJ5X+D0
「私恋をしてしまったのかもしれない…。」


2月はじめの昼下がり、更衣室で泰葉はあたしこと塩見周子の前でそんなことを口にした。

以下略



3: ◆Ee6aKqE1Tg[saga]
2016/03/05(土) 15:45:55.77 ID:sFLJ5X+D0
「恋か…。泰葉がそんなこと言うようになるなんてなー。」

「プロ意識にかけますよね…。」

「別にあたしはそうは思わないけどなー。だって恋しちゃったものは仕方ないじゃん。」
以下略



4: ◆Ee6aKqE1Tg[saga]
2016/03/05(土) 15:46:30.82 ID:sFLJ5X+D0
バレンタインというのは日本ではチョコレートを送りあうことになっているが、

他の国では別にチョコレートとは限らない。

ていうかそもそもチョコレートになった理由というのが商売的戦略らしい。
以下略



5: ◆Ee6aKqE1Tg[saga]
2016/03/05(土) 15:47:02.82 ID:sFLJ5X+D0
「トリュフじゃなくてボンボン・ショコラだよ、シキちゃん。」

「ふたつってちがうの?」

「ちがうよー。ラジオ体操とヒゲダンスくらいちがうよー。」
以下略



6: ◆Ee6aKqE1Tg[saga]
2016/03/05(土) 15:47:48.54 ID:sFLJ5X+D0
「バレンタインデーってフレちゃんの誕生日でもあるじゃない。自分の誕生日に贈り物をするって変じゃない?」

「そーかなー?バレンタインデーと誕生日が同じなんて一石二鳥じゃない?」

「一石二鳥ってそんな意味だっけ?」
以下略



7: ◆Ee6aKqE1Tg[saga]
2016/03/05(土) 15:48:24.72 ID:sFLJ5X+D0
限度はないのかこの娘には……、と内心思わずにはいられなかった。

恋の相手について聞いてしまった以上、はいそうですかで終わりにするわけにはいかない。

それなので泰葉のバレンタインチョコづくりを手伝うことにした。
以下略



8: ◆Ee6aKqE1Tg[saga]
2016/03/05(土) 15:49:22.39 ID:sFLJ5X+D0
この手作りチョコについて、ひとつづつ説明していこう。


まずでかい、とにかくでかい。

以下略



9: ◆Ee6aKqE1Tg[saga]
2016/03/05(土) 15:49:56.07 ID:sFLJ5X+D0
「いいんじゃないかな。フレちゃんもきっと喜ぶよ。」


……まあ仕方ないね。

以下略



10: ◆Ee6aKqE1Tg[saga]
2016/03/05(土) 15:51:35.91 ID:sFLJ5X+D0
「告白がうまくいかなくてもそれはそれで仕方ありません。人の気持ちを無理矢理変えることなんてできませんから。

でもそもそも『告白と気づかれなかったら』。こんなつらいことはないじゃないですか……。」

「えっと……。よく分からないけど難しく考えすぎじゃないかなあ?フレちゃん変わってはいるけど人の気持ちはちゃんと分かる人だし。」
以下略



11: ◆Ee6aKqE1Tg[saga]
2016/03/05(土) 15:52:41.96 ID:sFLJ5X+D0
「これ受け取ってください!」

フレちゃんとあたしが事務所にきたとき女の子がそんなことを言ってずいぶん大きな箱を渡してきた。

神様からの贈り物のひとつであるあたしの嗅覚は箱からただようチョコレートの香りを感じ取っていた。
以下略



12: ◆Ee6aKqE1Tg[saga]
2016/03/05(土) 15:53:16.60 ID:sFLJ5X+D0
まずいまずい、思わず口に出していた。

目の前の女の子、いやまあ岡崎泰葉嬢なんだけどね、その子が怪訝そうな顔をしてきた。


以下略



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