2:名無しNIPPER[sage]
2016/03/05(土) 21:54:53.37 ID:gqPpNffsO
プロローグ
絵里 crash
まるで崖の上に立ったような気分だ。
体中の血は熱を持ち体を駆け回る。
はしゃぐ子犬のように。
肌は明らかに熱を帯び始め。
伝っていく雨が蒸発してしまうんじゃないかと錯覚する。
その場で立ちすくむ、にこの視線はあちこちに舞い。
最終的には私の足元に集中する。
私と同じようににこも声が出せないらしく。
何かを言おうとしてやめたり、口をパクパクさせたり。
それを何度も繰り返していた。
そんなにこの顔芸を見せられて、私はちょっと面白いなって思った。
だから、頭の中はミントキャンディーを放り込まれたみたいにスッキリとなり。
冷静になって、考え出した結果。
この状況は何を言ってもどんな言い訳を考えても無駄だと悟り。
私はにこに向かってちょっとだけ微笑だ。
にこはそんな私を見て恐怖を感じたのか逃げて行ってしまった。
何かが崩れるような気がした。
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