29: ◆yT1Yj2vehU[sage]
2016/03/09(水) 21:08:57.38 ID:NRzxKmNY0
海岸には犬の散歩をしている人がいた。
P『初めまして、渋谷凛さん。』
初めて会った日を思い出す。
あの時、私はなんて言ったっけ。
凛『ふーん、アンタが私のプロデューサー?……まあ、悪くないかな…。私は渋谷凛。今日からよろしくね。』
なんて、しっかり覚えている辺り私にとって消し去りたい過去なのかもしれない。
自嘲気味に考えると頬が自然と緩んだ。
P『趣味は犬の散歩か。名前はなんて言うんだ?』
凛『ハナコだよ。』
とりとめのない会話を思い出しながら海岸沿いを歩く。
ふとスマートフォンを取り出して時間を確認した。まだここに着いてから30分も経っていないことに驚く。
凛「プロデューサーと一緒にいたら、多分もっと早く感じていたのかな。」
なんとなくいつも一緒にいた。
でもプロデューサーがいないだけで一日が長く感じる。
それは今日だけじゃなくて、最近ずっとだ。
凛「もう自分の気持ちに嘘をつくのはやめよう。」
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